女子美院生ら「大野にアートセンターを」 準備室OPEN 作家と社会の接点に
また、「校外でこういった場を構え社会の価値観を知ることで、学生らは創造力を高めて欲しい」と杉田教授は期待を寄せる。今後は、この「準備室」の成果を踏まえ、相模大野駅周辺でセンターの立地等を検討していく。なお、準備室は文科省による大学院GPプログラム3年間の活動を経て、発展的に組織されたもの。
女子美術大学(南区麻溝台)の大学院生、助手、OGら10名が中心となり11日、相模大野のビルの一角に「アートセンター準備室」を開設した(=写真)。
場所は行幸道路沿い、三栄ハウス(株)所有ビルの7F。約100平方メートルの空間に注目アーティストの作品を展示。最新のアート情報を発信し、ワークショップやディスカッションの開催も企画している。来年3月までの期間限定オープン。運営する実行委員会では、この準備室の活動を機に、「アートセンター」創設への弾みにしたい考えだ。
アートセンターとは、日本ではほとんど例がなく、海外で見られるもの。「ロンドンのカムデンにあるものが理想」と、彼女らを見守る同大学・杉田敦教授は話す。作品・資料の展示、情報の発信だけでなく、カムデンにはカフェがあり、また作家が制作するために滞在する施設も備えているという。「教育機関は社会に還元することが必要。この場を使って、展示するだけでなくソフトの部分でも地域の方などとつながっていきたい」。まずは女子美生に広め、いずれは地元住民も気軽に足を運べるスペースにと考えている。
また、「校外でこういった場を構え社会の価値観を知ることで、学生らは創造力を高めて欲しい」と杉田教授は期待を寄せる。今後は、この「準備室」の成果を踏まえ、相模大野駅周辺でセンターの立地等を検討していく。なお、準備室は文科省による大学院GPプログラム3年間の活動を経て、発展的に組織されたもの。
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