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30年前の自分がいました

公開:2012年12月6日

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上写真はタイムカプセルに入っていた上村さんの思い出。下写真は当時の担任教諭(左右二人)とその元生徒
上写真はタイムカプセルに入っていた上村さんの思い出。下写真は当時の担任教諭(左右二人)とその元生徒

 市立南大野小学校(南区上鶴間本町)の40期生が卒業時(昭和57年/1983年)に埋めたタイムカプセルの開封式が先月4日、同校グラウンドで行われた。

 「みんなで喜びを分かち合いたい」。卒業生の1人、上村(うえむら)千賀子さん=下写真右から2人目が発起人となり、今年7月から開封式の準備を開始。「(卒業生約120人中)30人集まれば」と進めてきたが、当日、参加者は60人近くにのぼった。

 正午、およそ30年前に埋められたポリバケツが丁寧に取り出された。入っていたのは卒業生各自による作文とお気入りの品。当時の担任教諭3名が、30年振りに一人ひとりの名前を読み上げ、それぞれに懐かしの品を手渡した。「私の思い出はやっぱりあのプロマイドでした」(上村さん)。友達にあてた手紙や、遠足の写真、また教室に掲示していた手書きの時間割、給食当番表などもあった。

「見つけてくれてありがとう」

 上村さんはこの日のために、来る日も来る日も「卒業生探し」に奔走した。卒業アルバムを手がかりに、実家に出向き、全員に声をかけた。しかし、30年経った現在、なかなか直接、本人と対面することができない。当然引っ越した人もいる。家自体がなくなってしまった場所もあった。「絶対見つけたい」―。越してしまっていた場合は、近所の人に声をかけ、転居先をたずねた。図書館で30年前の地図を手に入れ、当時と現在を照らしあわせた。この地道な作業は本番一週間前まで…。そして、最終的には120人中105人と連絡がとれた。「私を探してくれてありがとう」。参加者から上村さんへ、そんな労(ねぎら)いの言葉がたくさん寄せられたそうだ。▼参加者の声「みんな昔のままのキャラクターでした。タイムカプセル開封や同窓会など、実際に行うことは大変だけど、もう一度仲間とつながる、素晴らしいものだと感じました。あの時カプセルに入れた花の種はちゃんと咲くのかな?」
 

「共にささえあい 生きる社会」

相模原市は、全ての人が共に支えあって生きる共生社会の実現を目指しています。

https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/kosodate/fukushi/1026641/1012901.html

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