シャッターアートで存在感 消防団詰所 「関心持って」
中和田消防団(市消防団南方面隊第三分団第四部)の詰所(つめしょ)(南区上鶴間本町)にこのほど、シャッターアートが完成し先月29日、お披露目会が行われた=写真。公募による小学生の絵柄を元に、イラストレーターがデザイン。明るいイラストが地域防災の要=詰所、の存在をアピールしている。
シャッターに描かれたのは地域への火災予防を呼びかける大きな「火の用心」の文字とかわいいイラスト。制作したのは、緑区向原(むかいはら)のイラストレーター・井上美幸さん(Myu(みゆ)2(つー).)=写真右端・人物風土記で紹介。今回、小学生が考えた絵柄を元に、手書き&パソコンでの修正作業を繰り返し、約2ヶ月かけ完成させた。作品は強度のあるフィルムに印刷され、シャッターに貼り付けられた。
「消防団の詰所ってどこだっけ?」。ある団員は地元住民から聞かれて愕然としたそう。「地域防災の要である場所を、住んでいる人が知らないようではいけない」。その存在、活動の状況を身近に感じてもらい、また、いざという時のためにも「もっと関心をもってもらおう」とはじまったのが、この取り組み。「安全・安心につながるのはもちろん、地域が明るく楽しくなるようなことをしたい」。そこで行き着いたのがシャッターアートだった。
そして、消防団では昨年夏から絵柄を公募。結果、荒井美月さん(小5)のアイデアが採用され、それを井上さんがイラスト化した。井上さんはtwitter(短文投稿サイト)上でこの呼びかけを発見し、「大切な取り組みだし、絵を描くことが好きなのでぜひ」とボランティアでの協力を申し出た。なお、消防団ではイラストに、地域にちなんだ図柄(鶴、神社等)をリクエスト。結果として地元・長嶋神社の鳥居がイメージとして取り入れられている。
同団の阿部善博部長は、「親しみやすく可愛くて温かみのあるイラストができました。地域が明るくなり、防災活動の輪が広がることを期待しています」と話す。また、「防災意識の高まりに対し、消防団員の担い手不足は深刻です。みんなが出来る形での更なるご協力を」と呼びかけている。
|
|
|
|
|
|