小中時代を南区で過ごし、7月から公演されるミュージカル「シカゴ」で主役の一人を務める 麻路 さきさん(本名:石井 麻里子さん) ブラジル サンパウロ在住
夢を追い、輝く星に
○…7月9日の横浜を皮切りに、NY、東京、大阪の4都市で公演されるブロードウェイミュージカル『シカゴ』宝塚歌劇OGバージョン。女性キャストのみで織りなす華麗な舞台に、主役の1人である弁護士ビリー・フリン役として立つ。2014年に続く再演となる今公演。「前回は莫大なセリフ量に圧倒されて精一杯でしたが、次は自分らしく楽しんで演じたい」とリラックスした表情を見せる。
○…南区内の南大野小とくぬぎ台小、上鶴間中の卒業生。中学時代は1学年が14クラスあり、「人が本当に多くて、みんなの顔を覚えきれなかった」と笑う。母親の願いもあり、3歳からピアノに没頭。音大を目指していたが、テレビで見た宝塚の『ベルサイユのばら』に衝撃を受けた。憧れはいつしか「この舞台に立ちたい」という想いに。「だから中学の進路指導時、誰にも相談せず『宝塚音楽学校』と書いて提出したんです。そうしたら、家族会議になってしまって」と苦笑い。最後は熱意に負けた両親が折れ、受験を承諾。自身も20倍を超える狭き門を突破し、夢の入口に立った。
○…入団後は着実にステップアップ。星組のトップスターまで上り詰めた。退団を考え始めた頃に出会った日系ブラジル人男性と退団直後に結婚。ブラジルに渡り、ファンを驚かせた。現在は高校生になる息子に恵まれ、サンパウロで幸せな日々を過ごしている。たまに里帰りすると相模大野・町田駅周辺を歩くのが楽しみとか。「家族ぐるみでお付き合いがある商店も。中学時代の友人に会うこともありますよ」とにっこり。
○…「舞台が今でも大好き。だから声が掛かれば、できるだけ立ちたい」。日本から依頼があれば、30時間の移動も苦にせず帰国して稽古に励む。肉体維持のため、ブラジルでもジム通いは欠かさない。「以前、宝塚在籍時に相模大野で舞台に立った経験も。チャンスがあれば、また地元で公演がしたいですね」
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