公的障害者支援センター開所 専門職員が常駐 就労・福祉サービスなど幅広い相談に対応
障害者に働く場や社会との交流を図る場等を提供し、生き生きした生活が送れるよう支援する「相模原市立緑第一障害者地域活動支援センター」が、桂北小そば(与瀬1010の1)に開設された。運営は、公募で指定管理者に選ばれたNPО法人湘北福祉会やまのべが行い、障害者への面接や電話による相談をはじめ、就労支援や情報提供等を行っていく。
障害者地域活動支援センターは、障害者自立支援法に基づき、市町村が運営する施設。緑区内の障害者支援施設は、各地域にある民間の地域作業所の他は、市の補助により運営される小規模な地域活動支援センター(III型)が1件あるだけ。一定の規模を備え、精神保健福祉士等の専門職員が配置された相談支援機能を備えた公的施設(I型)は、区内で同センターが初の開所となる。市内の同規模施設は、地域活動支援センターカミング(中央区淵野辺)と南障害者地域活動支援センター(南区南台)がある。
センターは、旧横浜地方法務局相模湖出張所を改修して利用。敷地面積565・9平方メートル、延床面積312・78平方メートルに、フリースペース、作業スペースの他、相談室、静養室、台所、ダイニング、浴室、事務室、トイレ、倉庫などを備えている。精神障害者の他、身体・知的障害者も利用可能。月〜土曜の9時半〜17時半まで相談を受付(【電話】042・684・3581)、食事(予約制・3百円)、入浴(百円)のサービス等が受けられる。市障害福祉課では「専門相談員が常駐し、他の施設との併用も歓迎なので、まずは相談に来てほしい」と利用を呼びかける。
”やまのべ”が運営
NPО湘北福祉会やまのべは、地域作業所やまのべ(旧やまゆり作業所)として平成6年に設立。地元企業からの請負作業や自主製品の製作などの生産活動ばかりでなく「ほのぼの100人運動会」や「やまのべ館まつり」など、独自の地域住民と交流活動も積極的に行っている。やまのべでは「センターは自主製品の製作に重点を置いているのが特色の一つです。地域柄、精神障害ばかりでなく、身体・知的障害の方も受け入れ、広い地域の方に利用してもらえるよう、対処していきたい」と話している。
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