緑区三井地区と太井地区を結ぶ唯一の交通路である三井大橋。それに併設する吊橋型の歩道橋”三井そよかぜ橋”がこの程完成した。歩行者通路のなかった三井大橋の安全性を補完するとともに、国内有数規模の歩道橋の誕生に、新たな観光資源の目玉になると、地元から期待する声が上がっている。
城山ダムによって形成されるダム湖・津久井湖に架かる橋長約212mの三井大橋。ダム完成直後の1964年に、三井地区と太井地区を結ぶ唯一の交通路として施工された。湖上に朱色に映える姿は人気が高く、津久井湖のシンボル的な存在として、長年地域住民に親しまれてきた。一方で、児童たちの通学路でもあるにも関わらず、幅が交互2車線の5・5mと狭く、歩道スペースが取れないため、その危険性の高さから、整備を求める声が地元から上がっていた。
そうした中、2003年に安心して橋を渡れるよう整備を求める、8705人分の署名を地域住民が県に提出。翌年、県が三井大橋の横に歩道橋を建設することを決定。測量調査などを経て、2010年9月に着工、今月歩道橋が完成した。
歩道橋の名前は、住民の公募により”三井そよかぜ橋”に決定。橋長231m、幅3m。総事業費は約14億円。歩道橋としては国内有数の規模で、区内の小倉橋と新小倉橋の親子橋同様、「2つに並ぶ姿が美しい」と、地元から早くも評判の声があがっていることから、新たな観光資源としての期待も高まっている。
20日には完成式典が行われ、小野沢耕一・栗原大・宮下奉機各市議らをはじめ、当初の予定を大幅に上回る約120人が参加。テープカットや、記念撮影が行われ、地域待望の歩道橋の完成を祝った。市では「これまで危険性がある中、通学・通院などで三井大橋を歩行者が利用していたので、今回のそよかぜ橋の完成によって、安心して渡っていただけると思います。また、ハイカーの利用も多いので観光の目玉になれば」と話している。
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