中国で鳥インフルエンザA(H7N9)の感染が拡大していることを受けて、厚生労働省は5月6日、指定感染症に指定した。鳥インフルエンザは現時点では、人から人への感染は確認されていないものの、感染源、感染経路は確定されていない。
非常時に備えて対応を進める相模原市では、感染患者が市内で発生した場合を想定し、相模原協同病院と津久井赤十字病院(共に緑区)、北里大学病院と相模原病院(共に南区)と夜間対応の2次救急病院、各メディカルセンターに検体を採取する補助液と容器を配布。中国への渡航歴がある人に対しては、検疫所で配布された健康カードに基づき、健康状態の留意を促している。
万一、体調が悪くなった場合には、かかりつけ医に行くことを求め、38度以上の発熱や急性呼吸器症状があり、症状や所見、渡航歴、接触歴等から鳥インフルエンザへの感染が疑われた場合には、各病院から保健所へ連絡が入る流れだ。
市保健所では、「鳥インフルエンザに限らず、感染症を予防するためにも食品の取り扱い、手洗い、咳エチケット、アルコール消毒などで手足の衛生を保つようにしてほしい」と呼びかけ、「今後フェーズ(警戒レベル)があがれば専門ダイヤルを設けるなどさらなる対応を検討する予定」と話している。
協同病院では診察室を準備
市の感染症指定医療機関となっている相模原協同病院では、鳥インフルエンザの感染者が発生した際への取り組みとして、感染診察室を設置、院内で対策会議を開き、感染患者への対応ができるよう準備。「今後の発生状況を鑑みて、迅速な対応が取れるように努めていきたい」と話している。
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