淵野辺駅発車曲 「999(スリーナイン)」に 変更は市内各駅含めて初
JR横浜線淵野辺駅のホーム発車メロディが、宇宙を舞台にした人気アニメ「銀河鉄道999(スリーナイン)」映画版の主題歌に、6月14日から変更される。JR線、小田急線の市内各駅を含め、変更は初めて。これは「宇宙のまち」を街づくりのコンセプトに掲げている地元住民の発案によるもので、今年予定されている「はやぶさ2」打ち上げを街ぐるみで後押ししようとする機運づくりへのねらいもある。
発車メロディの変更をめぐっては、JAXA相模原キャンパスが近接することから、「宇宙のまち」を掲げて街づくりを進めてきた淵野辺の商店街から再三発案があったものの、住民など地域全体を巻き込んだ合意形成が不十分だった点で立ち消えになっていた。こうした中、今年はやぶさ2が打ち上げ予定であることに加え、淵野辺がはやぶさ商品の開発や「大野北銀河まつり」などで日常から関わり合う「宇宙」を市民により意識づけしたいと大野北まちづくり会議で再度構想が上がり、準備が進められてきた。JR東日本横浜本社は、はやぶさ2を後押ししたい市をはじめ、同まちづくり会議の働きかけに応え、街づくりに寄与する目的で快諾。メロディ変更を受け入れた。
JRの了承を受け、大野北まちづくり会議が中心となって駅利用者約1000人に選曲についての街頭アンケートを実施。「宇宙戦艦ヤマト」なども候補に挙がったが、宇宙と鉄道をイメージするものとして、最も支持を得たゴダイゴの名曲「銀河鉄道999」に決定。メロディは桜美林大学芸術文化学郡・音楽専修の松岡邦忠教授によってアレンジされ、完成した。発車時には曲のサビ部分が最大15秒間流れる。JRでは、駅ホームの1番線と2番線で曲調が異なるとしている。
メロディの変更は6月14日の始発から実施。これに先立ち、13日に市と同会議が開催する「はやぶさの日」イベント(午後2時から)内で発車メロディのお披露目を行う。今回の変更について働きかけを行ってきた、にこにこ星ふちのべ協同組合の茅明夫さんは「やっと実現できて嬉しいし、地域の方もうちの駅の発車曲は999なんだと誇りに思ってもらえたら」と喜びを口にした。
楽曲「銀河鉄道999」は音楽グループ・ゴダイゴが1979年にリリース。作曲は同グループボーカルのタケカワユキヒデさん。同名の映画版アニメで主題歌となったほか、多くのアーティストにカバーされている。
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