任期満了に伴い4月12日に投開票された統一地方選挙。相模原市緑区は県議選が無投票となり、神奈川県知事選、市長選、市議会議員選挙の3選挙が実施された。市長選では無所属で現職の加山俊夫氏(70)=自民・公明・民主推薦=が20万8579票を獲得して3期目の当選を果たした。加山氏は「リニア、圏央道、補給廠返還等の主要政策が進む中、広域交流拠点都市形成の為周辺都市との連携が重要になる」と挨拶した。
加山氏が20万票以上獲得し、新人で共産党公認の中野渡旬氏(66)に15万票以上の差で3期目の当選を果たした市長選。緑区内でも、総得票数6万6085票の内、加山氏が5万1838票と中野渡氏の4倍以上を獲得し、圧倒的な強さを見せた。
加山氏は選挙後に「2期8年の実績を評価いただき、多くの市民のご支援に感謝します。高齢化・人口減の社会を迎える中、市民の安心・安全のまちづくりのため、高齢者・子育て支援、教育、産業振興などの政策の推進が必要です。その為には、自主財源が必要となり、経済振興が重要な課題となります。圏央道と市内2つのICの開通、橋本に予定されるリニア新駅、補給廠の返還、小田急延伸計画などが動き出し、市内だけでなく周辺都市とも連携した広域交流拠点都市に向けたまちづくりを進め、次の時代に活かせる政策を進めていきたい」と3期目への抱負を述べた。緑区内の投票率は47・44%(53・09%)、市内全体で46・87%(50・60%)となり、前回を下回った。※()内は前回選挙
緑区市議選自民・民主・公明が2人
前回市議選より3区とも定数を1つ減らして行われた市議選。緑区は定数11に対し、現職9人、新人7人の計16人が立候補した。現職の山岸一雄氏がトップ当選を果たすなど、現職が8人当選。党派別でみると、自民党が2人(推薦1人)、民主党が2人、公明党が2人当選した他、共産党も1議席を獲得した。投票率は、47・36%(53・07%)、市内全体で46・83%(50・59%)と前回を下回った。
黒岩氏が圧勝で再選
県知事選挙は、現職の黒岩祐治氏(60)が220万票近い圧倒的な支持を集め、新人の岡本一氏(69)に大差を付けて再選を果たした。当選確実が報じられた後、黒岩氏は「裸で県民の皆さんの中に飛び込んだ」と選挙戦を振り返り、今後も特区などを活用した経済活性化策を進めていくことを強調。「血の通った行政を実現させられるかが課題」と2期目の目標に掲げた。
緑区内の有権者数は、市長、市議が13万9316人、知事が13万9688人。
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