津久井商工会を中心とした地域の農業、医療、産業、商工業代表者らで組織する「健康のまち・未病を治すまち津久井委員会(秋本敏明委員長、会員29人)」は、津久井産の『菊芋』を使用したドリンクを開発。4月の販売に向けて準備を進めている。
津久井商工会(関戸昌邦会長)はこれまで、津久井城を前面に打ち出した「津久井城ブランド品」の新設、毎月第一土曜日に実施している「逸店昼市」の開催、地域の観光名所を巡り、特産品を味わえる「バスツアー」など、積極的に地域振興策を実施している。
毎年津久井地区で行われるシンポジウムで2013年には黒岩祐治神奈川県知事が、翌14年には高野靖悟相模原協同病院長が講演を実施。講演の中で両者とも、津久井地域の発展の可能性に触れるとともに、未病治療の重要性に関する言及があった。
そうした中、「津久井を健康の街」としてアピールして、地域振興につなげられないかという話が、商工会員の中から上がり、地域の農業、医療、産業、商工業ら多方面の代表者らが参加して昨夏、「健康のまち・未病を治すまち津久井委員会」を設立した。会で健康に関する調査を進めた結果、津久井在来大豆とともに、津久井を代表する特産品である「菊芋」に血糖値を下げる効果があり、マスコミ等で話題になっている点に着目。昨秋から、委員会のメンバーにも名を連ねる高野病院長らの協力を得て今回「キクイモドリンク」の開発に至った。現在は、様々なイベントで試飲会を実施するなどアンケートで調査を進め、味や飲みやすさの調整を加える他、販路確保など、4月の発売に向けた準備を進めている。
秋本敏明委員長は「健康の街づくりの第一弾として、今回のドリンクの開発となりましたが、今後も自然豊かな津久井と健康を結びつける様々な商品や事業が考えられると思うので、積極的な事業展開をしていきたい」と話している。
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