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補給廠(仮)南北道路 4月暫定供用めざし着工 広域交流整備への「突破口」

社会

公開:2017年1月19日

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 市は、相模総合補給廠(中央区/以下補給廠)の一部返還地上に整備されJR相模原駅北口と町田方面を繋ぐ(仮)南北道路について、今年4月の暫定供用をめざし、1月中に着工する考えを示した。供用開始となれば、相模原駅と橋本駅周辺を一体的に整備する広域交流拠点「さがみはら新都心」整備への大きな一歩となり、周辺住民にとっては相模原駅へのアクセス向上や周辺道路の渋滞緩和にも期待が高まる。今回の整備はJR横浜線の連続立体交差化が完了するまでの暫定的なもので、工事完了後、将来的には相模原駅南口から上溝方面に延びる「さがみ夢大通り」に接続される。

 整備されるのは全長881m、片側一車線の道路。片側の車幅は自転車用レーンを含めて3・5mで、駅から町田方面に向かう道路側には歩道が設けられる。南北道路は町田街道上の小山郵便局前交差点から相模原駅方面に延びている既存の道路に接続され、接続点は丁字路交差点になり、信号機が新設される。

 一方、反対側の駅北口付近まで延びる道路は他の道路には接続されず、車両は町田方面から入り、Uターンして再び町田方面に抜ける形となる。駅北口付近には送迎などの車両が停車できるよう、5台分の待機スペースを確保する予定だ。

 市は、道路整備にかかる費用を2016年度予算に計上し、着工への準備を進めていた。昨年12月には工事業者が決定したことから、1月中に着工できる見通しとなった。工期は3月下旬までで、4月以降の暫定供用をめざしている。

 暫定整備とはいえ、完成すれば広域交流拠点整備への最初の大きな事業となる。加えて、駅北側の宮下本町や上矢部地区などの住民にとっては、補給廠によって大きく迂回せざるをえなかった相模原駅へのアクセスが格段に向上することから大きな期待を寄せている。小山地区自治会連合会の石井今朝太会長は「地域住民にとっては明るいニュース。なかなか動き出さなかった広域交流拠点整備の突破口になって欲しい」と話した。

 南北道路から向陽小学校東交差点に延び、同じく暫定整備される予定の(仮)東西道路については現在国が行う土壌調査が完了した後、着手される。南北道路は今後、JR横浜線の矢部駅から橋本駅手前までを地下化ないしは高架化する連続立体交差化事業が完了した後、車線数を増やし、相模原駅南口から上溝方面に延びる「さがみ夢大通り」に接続される見込みだ。

共同使用区域整備に遅れ

 広域交流拠点の整備を巡って市は昨年12月、相模原駅北口に位置する補給廠の共同使用区域で調査を行った結果、土壌汚染が確認されたことを発表した。今回の調査は共同使用区域約10 ha分を活用し、ホームタウンチームなども使用予定のサッカー場などを設ける「スポーツ・レクリエーションゾーン」整備への事前準備として行われた。区域内を30m四方で区切り調査したところ、全116区画のうち4区画で「鉛及びその化合物」が確認された。

 市によると今後、更なる汚染状況の調査や対策に2、3年の時間を要することから、スポーツ・レクリエーションゾーンの整備が遅れる見通しとなった。
 

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