橋本駅北口の歩行者専用通路(杜のこみち)の壁面の一部に鏡が設置され、4月10日から無料のダンススペースとして供用が始まった。管理運営を担う橋本商店街協同組合(古橋裕一理事長)では「ダンスを通じて橋本の活性化につなげたい」と期待を寄せている。
イオン橋本店と市営駐車場の間にある杜のこみちは、日中でも照明が暗くてゴミも多く、市民から「怖くて通れない」といった苦情があがっていた。また、同店のガラスを利用して練習を行っているダンサーらが、通行の妨げになってしまうことも懸念されていた。
昨年6月頃から、通路を管理する市都市整備課と、同組合、緑区地域振興課が対応を模索する中で、組合の「ダンスをする若者を街に取り込み商店街を活性化させたい」、市側の「通路を広く見せたい」といった思惑が一致。組合側から鏡の管理を申し出た。
スペースは「N(仲間と)J(上手に利用しよう)H(橋本の)ストリートダンススペース」と命名。イオンの反対側壁面にステンレス製の鏡が4面並び、それぞれの前に25平方メートル区画(定員20人)が3カ所、12平方メートルの区画(定員10人)が1カ所設置された。利用は在住・年齢不問。団体・個人ともに利用1週間前までに同組合で登録する必要がある。使用時間は午前10時から午後10時まで。連続利用は1時間までで、空きがあれば続けて使える。
9日には除幕式が行われ、相模原総合・橋本両高校の生徒によるダンスが披露された。挨拶で同組合の古橋理事長は「若者らのたまり場は排除されるのが世の常だった。それを活性化の方向に向けられないかと、市の協力を受け実現した。相模原のヒーローが生まれる場になれば」と話し、「イベント参加や商店街利用を通じて、若い人に橋本をいい街だと思ってもらえたら」と期待を寄せた。
式の進行を務めた地元出身・在住のプロダンサー・のりんご☆さんは、自身も表現の場を求めてこの場で踊っていたことを振り返り、「ダンサーは練習スペースが限られる。公共の場では他人に迷惑をかけてしまい、禁止するか管理するか、究極の選択。ルールを作ることで、いろんな人が踊りやすい環境になると思う。行政・ダンサー・地域連携のモデルケースになれば」と話した。スペースの利用登録・問合せは同組合【電話】042・772・2543へ。
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