紅葉シーズンを迎え、自然豊かな緑区には数多くの人が観光に訪れている。中でも、昨今の健康ブームによってサイクリングで津久井湖や相模湖、藤野を訪れる人が増えていることから、自転車専用駐車スタンドを設置する店舗も増加。藤野観光協会では、設置店舗を記したロードMAPの制作を計画するなど、サイクリングを観光の目玉とした取り組みが進められている。
藤野、相模湖、津久井湖などは、自然豊かな景観と適度なアップダウンがあることからサイクリングで訪れる人が多い。また相模原市名誉観光親善大使の片山右京さんも藤野を拠点に自転車レースやトレーニングなどを行っており、昨年はサイクリングイベント「ツールドふじの」を開催するなど、緑区は”サイクリングの街”として密かに注目を集めている。
一方で、サイクリングで使われることの多い自転車はロードバイクと呼ばれ、軽量化のために停める際に使うスタンドが装備されていないものが多い。そのため、途中で買い物、休憩などをする際には、店舗の壁に立てかけたり、ガードレールに引っかけておくことが多く、アクシデントが起きることも往々にしてあるという。
そうした中、藤野のカフェレストランShuでは3年前に常連の自転車愛好家から「自転車を停める専用スタンドがあった方が便利」という話を聞き、地元の芸術家・中里繪魯洲さんの協力を得て製作したスタンド(=写真)をいち早く設置したところ、来店者から好評だったという。
また藤野観光協会では、サイクリストが途中で立ち寄りやすい施設に専用スタンドの設置を依頼し、藤野やまなみ温泉やカフェなどで設置が決まった。今後も地元店舗から要請があれば設置していく意向で、それらの店舗を記した観光ロードMAPの製作を現在計画しているという。
橋本駅前でロードバイクなどを扱い、サイクリングイベントなども行っているナカジマサイクルでは「今まで専用スタンドがある所は少なかった。こうして増えくると店を選ぶこともできるので、自転車乗りの人たちも助かると思う。自然環境を含めて、こうした設備があるとサイクリングしやすい街という印象ができ、来街者も増えて街の活性化にも繋がるのでは」と今後に期待を寄せている。
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