国立極地研究所副所長で南極越冬隊長の本吉洋一氏のよる講話「地球のタイムカプセル―南極」が先月、ホテルラポール千寿閣で行われた。
地質学、岩石学、鉱物学などを専攻する本吉氏は、南極と北極の違いを「海に囲まれた氷の大陸(南極)と氷におおわれた海(北極)」と説明し、動植物の違い、研究対象としての違いを紹介した。
また南極で見つかる隕石やサファイアなどの鉱物を来場者の手に取らせて、「南極の鉱物を調べると、地球の成り立ちも分かってくる。いわば、南極は地球のタイムカプセル」と話した。来場者はずっしりとした隕石の重さや宝石の輝きを興味深そうに見入っていた。
現在問題になっている地球温暖化についても言及し、「地球は氷期と間氷期が繰り返され、現在は間氷期で氷期に向かっている。これまで蓄積してきた気温と二酸化炭素の関係のデータでは、30万年以上前から二酸化炭素が増えたから気温が上がるというデータはない」と話した。
極地研究所では、中学生など青少年にも南極を知ってもらおうと南極と学校をテレビ電話でつないだ授業もしている。また実際に南極へ行き極地体験の計画が行われているという。
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