ビーチバレー国内強化選手・溝江明香さん 五輪出場かけ世界へ
「昨日夢でアジア大陸予選を見たんです─」。24─24、その試合は、繰返しデュースで競っていたと鮮明に記憶していた。試合や練習の夢はほとんど見ないだけに、いよいよその時が迫ってきたことを身体が実感している。
本紙で度々紹介してきたビーチバレー国内強化選手の溝江明香さん(21・真光寺在住)が今、今年夏にロンドンで開催される五輪への出場をかけ、最後の挑戦に世界へ旅立とうとしている。五輪へ向けた海外遠征前の、インタビューから見えてきたことは、溝江さん自身が感じている”自分へのさらなる期待”だった。
『まだまだ上へ』昨年掴んだ手ごたえ
昨年一年間は、溝江さんのビーチバレー人生でも濃い一年を過ごした。ビーチバレー・JBVツアーで年間チャンピオンに2年連続で輝いた。「国内一位という評価を頂いても、あまり実感が湧かないんです」。これは謙遜ではなくまぎれもない本音。というのも、まだまだ上にいけるという手ごたえを試合中に度々掴んだからだ。試合の中で生まれる極限に集中した状態で、ミスをせずに必ず決められる。そういった感覚を何度も味わうことで、「この集中を持続できれば、さらに上手くなれるはず」と実感できたという。
世界強豪と合宿ロンドン目指す
3月1日からはブラジル合宿へ。ビーチバレーの強豪選手が集まる現地で、高いパフォーマンスを吸収しようと意気込む。その後、世界各地で試合遠征へ。ブラジル、成田、中国、上海、北京。その間、試合状況によっては日本でのお台場や名古屋の大会に出場しながら、そして6月頭にはモスクワ、ローマ。各地を周りながら、五輪出場条件クリアを目指す。
世界ランキングで上位16チーム、アジア予選で優勝、世界最終予選で2位までのいずれかに入ることが五輪出場の条件。「ビーチバレー開幕戦が、パートナー田中選手の誕生日なのも、何かの縁を感じます。まだまだ強くなる、強くなっていくのが楽しみ」
取材時に見せてくれたのは、出来上がったばかりという、好きな色のピンクに、水着の色である黄色、水色のサングラス。体、心のメンテナンスを日本で済ませ、あとはロンドン出場へ向け一直線に邁進する。
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