陶芸祭で数百点ズラリ
小野路町・柏葉窯(はくようがま)で6日間
5月16日~5月21日
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最新号:2012年11月 1日号
2012年10月25日号
「心の柱」を作って飛翔
○…クラシックギター界の登竜門として3大コンクールがあげられる。18歳以下の「ジュニアギターコンクール」、大学生以下の「GLC学生ギターコンクール」、そして一般の「スペインギターコンクール」だ。高校2年の今年、その3大大会すべてで日本一に輝いた。
○…生まれた瞬間、いや、母親のお腹の中にいるときから音楽に触れていた―。父がケーナ奏者、母がギタリストの一人っ子。そんな環境下で1歳からギターをおもちゃにして遊んだ。テレビを見て、映るままに『鏡写し』に構え、そのままクラシック界では希少なレフティー(左利き)になった。母親用のフラメンコの教則ビデオを奪って自分がはまった時期もあった。かき鳴らすそのスタイルは「うるさくてたまらなかった」ので、両親でボサノバに誘導したことも。そんな幼少期に基盤ができた。
○…「町田から文化を発信したい」思いでコンクールに参加。義務教育の間は親の言われるがままだったが、高校に入り、周りの期待や要求が高まる中、自分自身で参加を決めた。そして「出るからには(一位を)獲ってこい」という父の言葉に発奮した。しかし、ちゃんと演奏できたのに僅差で敗れ、コンクールの意義に悩んだことも。ただ人に評価されることの厳しさとともに、良い評価を受けることが楽しいとも知った。そして勝負とは何か、またプロとしての心構えのようなものをつかんだ。「色んなプレッシャーの中、やっただけの成果が得られて嬉しい。この成果を『心の柱』として、次は来年5月のクラシカルギターコンクールに向けて頑張ります」
○…「いい成績を取ったら好きなNゲージを買ってもらえた」と少年らしさも。高校では自ら鉄道研究会を作り、同好会に昇格させるほどの鉄道好き。来年は「部活」にしたいと意気込む。今は思春期真っ只中、「最愛のパートナーはこいつですから」とはにかみながらギターを掲げるのであった。
2019年5月1日号
2019年5月1日号