法政大陸上競技部 7年ぶりシード獲得 箱根駅伝で総合9位 「来年守って実力に」
今月2・3日に開催された第89回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)で、総合9位(総合11時間26分40秒)でシード権を獲得し、来年の同大会出場を決めた法政大学陸上競技部。「予想以上の出来」と成田道彦駅伝監督、坪田智夫コーチとも口を揃えた同大会。次回出場に向け、出場選手や新キャプテン=写真=らに今年の抱負を聞いた。
昨年秋の予選会で9位に滑り込み、3年ぶりの箱根出場となった同大学。その後も「予選会を走った主力選手が2人故障で抜け、ギリギリの状況」(坪田コーチ)だったという。だが、1区でゴール近くまで東洋大・明治大とトップを争った西池和人選手と4区・黒山和嵩選手が区間3位、山登りの5区で8人抜きを演じた区間2位の関口頌悟選手など、2年生選手が健闘。激しい向かい風で、2校が低体温症で棄権を余儀なくされた中、往路をトップ・日本体育大と5分24秒差の5位で終えた。
また、「選手層の余力がない」(成田監督)という復路でも、「後ろの選手にペースを作ってもらった」(9区・松田憲彦選手)と、7区以降、続いた後続の猛追を耐え、アンカーの3年生・高梨寛隆選手が笑顔でゴール。7年ぶりのシード権獲得に湧いた。
だが、「自分は普通どおり走っただけ。ほかの大学が崩れた結果」(5区・関口選手)、「チームの役割は果たしたが、区間賞をねらっていた個人では赤点」(1区・西池選手)、「コーチからは評価されたが、ゴール直後は、抜かれたので悔しかった」(8区・藤井孝之選手)など、自己評価は総じて辛め。坪田コーチも「シード権のプレッシャーがかかる来年こそ勝負」と気を引き締める。今年の目標である「出雲・全日本の3大駅伝への出場と、次回の箱根は総合8位でのシード権の堅守」に向け、チーム全体で、更なる実力の底上げに挑む。
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