町田市 事業別にコストを明示 全国初 新公会計方式導入
町田市は新公会計方式による財務諸表および事業別の財務諸表を公開した。新公会計方式は従来の官庁会計に加え、民間企業が取り入れている複式簿記の手法を取り入れたもので、2012年度から新公会計制度を導入している。事業別財務諸表の作成は全国市町村で初の試み。
民間企業が取り入れている複式簿記は資産や負債、資本、費用などを科目を用いて、賃借対照表を導きやすくするもの。市はこの方式を導入することにより、賃借対照表のほか行政コスト計算書、キャッシュ・フロー計算書、純資産変動計算書を作成し、より資産や負債、市民負担と提供サービスの関係などが分かりやすくなった。
今回公開した事業別財務諸表は、2012年度に実施した270事業を掲載した。各一覧には事業ごとに組織のミッションや事業概要、成果を明記しているので、事業の費用対効果を検証しやすくなっている。またコスト分析も掲載し、「利用者1人あたり」、「開催日数あたり」でどれくらいのコストがかかったがわかるようになっている。
石阪丈一町田市長は「民間企業が取り入れている普通の会計方式を導入することで各事業の財務上の課題が見えやすくなる。毎年行うことで、コストと成果を比べることができるので、財務状況、事業の改善点も明確になり、今後の市政運営にいかしていきたい」とコメントしている。
財務諸表および事業別財務諸表は市ホームページでダウンロードすることができる。
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