大雪で交通網寸断 運行見合わせ相次ぐ
2週連続で大雪に見舞われた町田市。15日には大雪のためJR横浜線が運行を見合わせ(午後1時ごろから全区間で運行再開)、神奈中バスも運行路線を大幅に減らしての運行を余儀なくされ、市内の交通網は寸断された。
45年振りと言われる記録的な大雪。多摩地区の平野部でも40cmを超える積雪を記録した。
市内の被害は町田市役所によると、15日の早朝4時56分から2分間、下小山田地区などで3900世帯が停電となった。また相原町で歩道をふさぐ倒木が1件あった。ほかにも駐車場の屋根が雪の重みでつぶれたとの報告も1件あったという。
帰宅困難者受け入れ
JR横浜線は15日未明に、十日市場―淵野辺間で電力供給の不具合が生じ、電車内に乗客が閉じ込められた。乗客約1400人は線路を歩き、最寄りの駅などに避難した。町田市もなるせ駅前市民センターと市民ホールを開放し、両施設で36人を受け入れた(15日午後12時20分解散)。
ほぼ全線運休「初めての経験」
市民の足である神奈中バスも15日は積雪により町田バスセンターから山崎団地バスセンター、下山崎、野津田車庫の3系統のみ本数を減らして運行したが、他の路線はほぼ全線で運休となった。同日夕方から順次復旧したものの、17日になっても5路線で運行を見合わせている。神奈中バス社員の1人は「ここまでの運休状況は初めての経験」と話している。今後見込まれる雪の予報に対しては、「今回の雪で切れてしまったものもあるためタイヤチェーンの確保と、チェーンを装着できる人員を泊まり込ませ対応したい」という。
町田消防署によると、15日の積雪による出動件数は2件で、雪道での滑り転倒と、雪上でつまづき歩行困難になったケース。ともに病院への搬送は本人の要望で行われなかった。
同署は「救急出場要請が急増しています。道路渋滞などのため救急車の到着まで時間を要することが予想されます。また雪かきを行う際には、付近に消火栓が設置されていないか確認してください。雪を消火栓及びその付近に積むと、消防活動に支障がでる恐れがあるのでご協力ください」と呼び掛けている。
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