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町田版 公開:2014年4月3日 エリアトップへ

石阪丈一市長インタビュー 「経済の活性化、雇用創出」 重要施策など聞く

政治

公開:2014年4月3日

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インタビューに答える石阪丈一市長(市役所内)
インタビューに答える石阪丈一市長(市役所内)

 3選を果たした石阪丈一町田市長が3月19日、タウンニュース町田編集室のインタビューに応じた。今後4年間は「まちの経済の活性化、市民雇用の拡大」に特に力を入れるという。近隣都市との連携協力、交通網の整備、にぎわいの創出など様ざまな分野について聞いた。

 ――2期目は行政改革、効率化を重点においた市政運営だったと思いますが。

 「市民の皆さんが直接関わりがあるという点で、市役所への電話での問合せ時間を朝7時から夜11時まで拡大しました。また市職員の出勤時間を8時20分にし、8時30分から市民の皆さんに対応できる体制を作りました。ほかにも民間企業が導入している会計制度である新公会計制度を導入し、費用対効果を分かりやすくしました。3期目も経営の改革、効率化は手を緩めず行っていきたい」

 ――3期目はどのようなところを重点に置きますか。

 「未来の町田をつくるために、まちの経済活性化と市民雇用の拡大に力を入れたい。そのためには近隣都市をとても意識している。具体的にいうとリニア駅となる橋本、ららぽーとが進出する海老名、相模原の補給廠利用、相模大野のボーノなどに対して、『町田はこのままでいいのか』ということ。再開発というかどうかは分からないが、地域開発は必要。町田駅周辺のまちづくりには『駅前広場の整備』が必要だし、集客施設としてのコンベンションホールの建設もしなければならない」

 ――ハコモノ行政と批判もあるようですが。

 「コンベンションホールのことを指しているのかもしれないが、昔から必要と言われている事業」

 ――コンベンションホールはどのようなものになると考えていますか。

 「市民ホールを大きくした、2000人規模のコンサートホール。国際会議場などという声もあるようだが、町田市では国際会議場はなりたたない。展示ホールも需要はないだろう」

 ――相模大野駅にもグリーンホールがありますが。

 「すみ分けはできると考えている。必要なのは、『にぎわいを創出する』というコンセプト。コンベンションホールは駅前広場と関連したものになる予定。1階にバスセンター、その上にショッピングセンター、コンベンションホールというようになる。広大な土地が余っているわけでもないので、そのような形になるだろう」

「待機児童ゼロを目指す」

市民と協働を強調

 ――工芸美術館構想もありますが。

 「町田市立国際版画美術館の向かい側に建設する予定。非常に利用率の悪い現博物館を移転するという考え。ガラスと陶器の美術品をそこで展示、保管する。考古類に関しては別に展示・保管できる施設が必要。しかし考古類については今後の課題。工芸美術館と文学館、版画美術館の3施設で文化的な地域にしていきたい」

 ――交通網について計画案など教えてください。

 「多摩モノレールは平成25年度から予算をつけている。今後現地で測量が始まる。ただ、まずは『測量させてください』という段階から。その後、27年度に案を策定する予定。新設するには新たな道路が必要で、都との調整、財源の見通しなど必要なことはまだたくさんある」

 ――小田急多摩線延伸については。

 「こちらも規制のある土地などがあるので、路線整備、地域環境の問題がある。相模原市と協力して進めていきたい」

 ――子育て世代への施策について教えて下さい。

 「これまでの8年間で、子どもセンターをつくり、また待機児童も減少した。待機児童はゼロを現実にしたい。難しい問題だが、そこを目標にする。子育て世帯に対しては、特に保育園に通っていない家庭に対してサポートを強化する。『マイ保育園制度』を創設し、お子さんが生まれたら、マイ保育園を持ってもらう。通っていなくても、そこで情報を集めてほしい。背景には虐待などの悲惨なことを無くそうという狙いもある。インターネットだけの情報ではなく、近所の人はどうしているかも分かるはず」

 ――小中高生については施策は。

 「集える場所が必要かなと思う。スケボーや自転車などスポーツとはちょっと違う遊べる場所が町田にはない。バスケのゴールなどあればいいな」

 ――野津田公園などの整備はどうなりますか。

 「野津田はスポーツと広場という感じだったが、そこに『楽しい』という要素を入れたい。小学生から高校生までが『あそこに行ったら楽しいよ』という場所になれば。そうすれば親子連れでも楽しい場所になる。また薬師池公園は周辺のリス園などと合わせて広域な公園として利用してもらえる場所にしたい。食事が出来たり、農産物が買えるようになる。近々発表できると思う」

 ――都市間との関わりは。

 「すみ分けが必要。他の都市と同じことをやってもダメ。協力することが必要。オリンピックのキャンプ地も多摩市と協力して誘致したい。町田にあるものと他市にあるものを合せて魅力的なものにする。働くのは他都市、住むのは町田など近隣都市と連携するために必要なサービスを町田でどのように創出していくかが大事」

 ――ゴミ処理施設について教えてください。

 「清掃施設が遅れているので、資源化施設を2年後には整備したい。ゴミ問題は市民の皆さんの理解と協力が必要。協働ですすめていきたい」

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「役所だけではできないことが多い時代。市民の皆さんと協働していかなければ」

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