伝統的な日本建築と庭園を持つ香山園(かごやまえん)が3月29日で閉館することをホームページ上で発表した。今後について町田市は、2019年までに市が買い取り、公開していく方針だという。同園では閉館まで日本人形展を開催中で、宮家誕生雛や嵯峨人形などを展示している。
鶴川駅から徒歩5分ほどのところに位置する香山園(能ヶ谷2の17の1)。書院造の母屋は、寄棟造銅瓦葺きで瑞香殿と呼ばれている。1906(明治39)年に建替えられたもので、100年以上前のもの。地元の人からは、「お灸殿」と呼ばれ親しまれてきた。
四季折々の表情が楽しめる日本庭園は、中央に池を配する池泉回遊式庭園。池の周りを散策すると、巨樹や老木、滝、石組、三尊石など様ざまな表情をみせてくれる。
閉館は所有者が高齢なことから、決まったもので、2012年度から所有者と市で、買い取りの相談が始まった。市は現在行われている市議会3月定例会の中で、一般質問に答える形でこれまでの経緯や、今後の方針などについて発表した。
市の答弁によると、2019年度までの各年度の予算範囲内で土地および建物を順次買収していくという。同園が所有する美術品については、今後の話し合いになる。
現在は買収に向け、測量などが行われていて、土地開発公社による用地買収のあと、市が同公社から買い取る形になるという。
市は同園について、和光大学ポプリホール鶴川や武相荘などの観光施設間との回遊や、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けたキャンプ地招致活動の中で「おもてなし施設」として活用を視野に入れているが、現時点では活用方法については未定だという。
人形展開催中
29日(日)までの、木・金・土・日・祝日で開催。2例しかない宮家誕生雛や、有職故実に忠実に作られた大変珍しく貴重な小直衣雛などが展示している。入館料1000円。問合せ【電話】042・735・5702へ。
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