9月から販売を開始した町田市発ブランド特産品「まちだシルクメロン」が好評だ。生産、販売を行う株式会社まちだシルク農園(林大輔社長)には市内外から予約が殺到する人気ぶり。明日から丸の内で行われるイベントや10日(土)のアレサふれあいまつりでも限定販売される。
「おかげさまで予約が多く、やや品薄になっています」と嬉しい悲鳴を上げる同農園の松浦真さん。「非破壊糖度計で独自規格を設定。食味や熟成度など慎重に吟味して販売しています」と話す。
まちだシルクメロンは町田商工会議所を中心とした市内外の10企業が協力・連携してスタートした水耕栽培事業で、根腐れなどの問題を独自の工業技術で解決した。「メロン販売」「水耕栽培装置の販売」「人と人の取り組む形」の3点をビジネスモデルとして市内外にアピールしていく。
この水耕栽培は、メロンだけでなくトマトやキュウリ、三つ葉やサツマイモなど多くのジャンルが作れるところが魅力。「いずれは多摩地区の各市町村でそれぞれ一品活性化が出来れば、盛り上がるよね」と佐藤通専務は話す。すでに八王子市の企業から装置や技術の依頼を受けているという。「今の農業は土耕栽培が基本。年配者の多い農家の人にとってとても重労働に。この装置を使った水耕栽培が新たな農業のモデルケースになれば」。次回の収穫は12月半ばを予定。
先月には町田商工会議所の深澤勝会頭が東京都庁に舛添要一都知事を訪れ、シルクメロンを贈呈。事業の魅力を伝えた。
東京の中心から発信
まちだシルクメロンは東京・丸の内で開催の「東京味わいフェスタ2015(テイスト・オブ・トーキョー)」へ出展が決まっている。
2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催に向けて、東京産の農林水産物やそれらを用いた料理、伝統文化などの東京の魅力を国内外に発信する同イベント。
舛添都知事は都議会定例会での所信表明で同フェスタに触れ、江戸前寿司や東京エックスと並んで、まちだシルクメロンは「町田市が実現させたメロンの水耕栽培で、工業と農業の融合による新しい技術を紹介し、東京の多彩な魅力を多くの人に堪能してもらいたい」と紹介した。
10月9日(金)〜11日(日)、丸の内エリア行幸通り沿いの農耕連携コーナーで水耕栽培の模型、メロン展示(カタログ販売)、メロンキャンディ販売などを行う。「東京オリンピックを通じて、世界各国に町田の技術を知らせられたら嬉しいよね」
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