学校法人桜美林学園(佐藤東洋士理事長)は10月21日、町田市内に新たな拠点となる「グローカルコミュニティ・ネットワークキャンパス」構想を町田市役所内で発表した。『地域社会に貢献しうる実務的教育の場』として2018年4月ごろに運用を目指す。キャンパスは旧本町田西小学校、本町田中学校跡地を活用する。
桜美林学園が構想する「グローカルコミュニティ・ネットワークキャンパス」。『グローカリゼーション』とは「地球規模で考えながら、自分の地域で活動する」というもの。教育方針を「常に社会と密接に関連しながら、社会に貢献しうる人材を育成する」とする同学園はこれまで、新キャンパス予定地に隣接する山崎団地で大学ゼミ生を中心に「団地活性化プロジェクト」を行ってきた。地元自治会や団地を運営するUR都市機構と連携し、新たなイベントの企画や運営、そして高齢者と子どもたちのパイプ役として活動。
ほかの地域でも商店会・企業と協力し地域活性化のため、イベントの創出、人材の提供、知的財産の活用などを行ってきた。
こういった経験を踏まえて、同団地隣接地にキャンパスができることにより、より活動の幅が広がり、より魅力的な活性化プロジェクトが実現できると期待されている。
また団地の空室を学生寮として借り上げ、居住拠点として活用しつつ、地域全体の活性化に繋げることも検討されている。
学生と住民のネットワーク
計画では、生涯学習受講生や社会人学生などを含む大学生を中心とした芸術分野における専門知識と技術を身につけられる教育・活動の場として運営を図るともに、地域にも開放し、互いに刺激が受けられる教育の場として活用していく。町田市出身のアーチストのギャラリー提供なども視野に入れている。
市も期待
同学園と旧小中学校跡地の活用に係る基本協定を締結した町田市は、「文化・芸術・スポーツなどを提供してもらえると思っている。バスのアクセスなど交通の利便性など協力できることは行っていきたい」と話し、多世代交流やまちの魅力の向上、新たな活性化モデルとして期待を寄せている。
協定は同跡地の50年間の定期借地権、旧校舎の無償譲渡など。
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