町田市はこのほど、市内企業と連携し、災害や停電時でもインターネット回線や電光掲示板による情報を提供できるLED街路灯を共同で開発した。両者は2013年に災害・停電時でも3日間、点灯し続けるLED街路灯「消えないまちだ君」を開発し、特許を取得している。今回は、災害時だけでなく観光や行政情報の発信といった機能も見込まれる。
開発に携わったのは市内企業の株式会社イズミ(泉正人代表取締役・小山ケ丘)。4年前の「消えないまちだ君」も町田市と一緒に開発した。
今回開発したのは、その「消えないまちだ君」をベースに、インターネット回線であるWi―Fi機能や電光掲示板で行政・観光情報などを掲示するデジタルサイネージ、防犯カメラ、スピーカーの機能を新たに付け加えた「Wi―Fi街だ君」。
実用新案も取得済みで町田市内だけでなく、ほかの自治体での設置も検討している。「消えないまちだ君」は既存の街路灯の柱内にバッテリーを設置することで、災害や停電時でも3日間ほど点灯し続けられる仕組みになっている。工事の簡便さ、低コストのほか景観を損なわないことから、これまでに小金井市や日野市、鎌倉市、海老名市など他の自治体も含め300機以上を設置している。
今回開発した「Wi―Fi街だ君」は街路灯の機能だけでなく、防災拠点や観光、案内板など新たな機能を携えた。
Wi―Fi機能は常時利用可能で、デジタルサイネージも観光や行政情報を表示することができる。新たに加わった機能は災害・停電時でも10時間ほど動作が可能で、駅から避難所への誘導や、避難施設での情報ステーションなどに利用できるのではと期待を集めている。
現在は町田市役所と町田市民ホールの間に1機設置されている。市は今後、必要な場所に設置していくと話している。
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