町田市観光コンベンション協会の会長に就任した 小島 政孝さん 小野路町在住 65歳
回遊型で町田の魅力を発信
○…「観光には2つの要素がある」という。昔からあったものを活かすこと、そして新しいものを創ること。「家にある古い写真や品物なども重要な観光資源」と、町田市観光コンベンション協会の仕事とは離れて、それらの資源を保護するために活動もしている。「昔の風景ってとても大切でしょ。数十年前の風景だって、数十年後したらとても貴重な資料になる。そういうものを整理して保存していかないとね」
○…子どものころ、マンガに書いてあることは全てウソだと思っていた。「赤胴鈴之助の時代。近藤勇も架空の人物だと信じていた」と笑う。幕末から明治にかけて活躍した4代前の小島鹿之助の時代、4歳年下だった近藤勇は、鹿之助を頼ってよく小野路村に来ていた。当時のことは詳細に日記に書かれ、また往復書簡など歴史的な資料を多く保存されている。1968(昭和43)年、これらの貴重な資料を保存しようと小島資料館が完成した。「膨大な資料をコツコツと整理解読しています」と独自に幕末から明治・大正・昭和の歴史をひも解いている。
○…「町田は『通り過ぎてしまう街』になってはダメ」と強調する。「車で素通りしただけでは分からない、もっと魅力的な街になれば」と願う。豊かな自然や貴重な歴史を活用する方策を考える。「鎌倉街道など自然と歴史が一帯となっているところもある。整備して安心して歩けるようになると、それだけでも大切な観光資源になる」と話す。「回遊できる街になってほしいな」と各地で違う表情を見せる町田を、それぞれで魅力があり人を引き付けるようなものができればという。
○…「人が集まれる場所も必要」。町田駅そばにある旧庁舎跡の『シバヒロ』もその一つ。「皆さんの英知を集めて、人が集まる場所、イベントを創り出していきたい。町田にはそれができるパワーが絶対にあるからね」
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