3月26日(土)、北野街道(八王子都市計画道路3・3・13号下柚木片倉線)と交差するJR横浜線の打越踏切が廃止され、同街道が横浜線下を通る立体交差に切り替わる。自動車渋滞解消などを目的に、東京都が2002年度から進めてきた事業で、開通後も新たに歩道をつくるなど整備を進めていく方針だ。
これまで、打越踏切周辺は、平日朝夕の通勤・帰宅時間帯などに電車通過待ちの車によって渋滞が発生することが多く、長年の問題となってきた。そのため、都は同踏切を撤去し、北野街道が横浜線下を通る立体交差の建設を計画。02年度から開発を進めてきた。
26日午後3時開通
立体交差部につくられた新道は約440メートルで、幅員が16〜28・5メートルの2車線。事業費は約58億円。3月26日の午後3時に交通開放となる。また、同日午前11時からは、開通記念式典が開かれる予定となっている。
都は「この事業は、車と電車が接触する危険を取り除く安全対策の一環でもある。道幅が広くなるので、車同士の接触事故の可能性も低くなると考えている」としている。
近くに住む椿崇さん(北野台在住)は「道幅が狭く、常に渋滞しているイメージがあるので、車で外出する際はこの踏切を避けてきた。立体交差になるのであれば、使用していきたい」と話している。
側道も整備
開通後、都は立体交差周辺の側道整備も進めていく。打越踏切近くの旧道を再整備するほか、新たに歩道をつくるなど、歩行者が安心して歩ける道づくりを行っていく予定だ。また、信号機も新設される。「周辺住民が、車を気にせずに安心して暮らせるよう歩道などを完備していく予定。早期完成を目指す」と工事にあたる都南多摩西部建設事務所の担当者は話す。
この立体交差に近い京王線・北野駅周辺の商店で構成される「北野商店会」の夏目敏明会長は「昨年の八王子バイパス無料化により、相模原方面から直接、八王子に行く車が増えるなど、北野駅周辺に立ち寄る人が少なくなったと感じている。立体交差が完成し交通がスムーズになることが、当商店会への集客につながってくれれば」と今回の事業への期待を寄せていた。
![]() 周辺に信号機も新設される
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