5月15日(日)に開催されるワインイベント「サンヴァンサン八王子」の代表をつとめる 渡辺 純さん 長沼町在住 52歳
昼下がり グラス片手に
○…イベントは正午から午後5時と日中に行われる。「(海外のように)昼から堂々と飲もう」というメッセージも込められている。「(昼飲みは)酔いが覚めてから就寝できるので体に良く、早寝早起きできますよ」。八王子駅周辺の30数店舗でワインの飲み歩きを楽しめるイベント。今回、5回目を数える。「八王子を大人が楽しめるグルメの街に」。同業の店主らと「同じ立ち位置」を意識しながら、目標にむけ仲間たちを引っ張る。
○…渋谷区青山の生まれ。小学校へ入る前、八王子へ転居した。高校時代はバイクに熱中。オフロードバイクを購入し「できるだけアスファルトを走らず」長野県まで出かけた思い出もある。大学卒業後、建築家をめざすも半年間で挫折。24歳の時、洋菓子店を経営する父親が作ったケーキを扱う喫茶店を吉祥寺に開き、その道を歩むようになった。
○…父親は洋菓子づくりをスイスのバーゼルで学んだ。38歳で引き継いだ会社は50年近い歴史を持ち現在市内を中心に10店舗を構える。「父親が『同じ屋号のチェーンを展開』したのに対し、自分は店ごとにコンセプト、表情を変えました」。経営に独自の哲学が幾つもある。店舗づくりは「海外の田舎の人気店」のみを参考にする。「『いらっしゃいませ』というフレーズに疑問を感じます。接客なのに『ワンウェイ』なのはおかしい」。海外では「こんにちは」などと来店した人から挨拶をするのが一般的という。「でも『ネット上』に書かれてしまうんで、スタッフはきちんと言いますよ」と笑う。
○…ワインに目覚めたのは35歳のとき。その醍醐味は「ぶどうを介して大地を飲んでいる感じ」と語る。好物は牛肉の赤身を炭火で焼いたもの。「あとサンジョヴェーゼ(赤ワイン)があれば何もいりません」。昨年はチケット1500枚が完売。今年もイベントを通じてワインに親しみを持ってもらうとともに「来場者にとっての(飲食店の)発見があれば」と期待している。
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