”新生中大”を印象づける快走だった――。11月下旬に行われた「1万m記録挑戦競技会」。箱根駅伝出場が叶わなかった大学から選ばれた「関東学生連合チーム」の箱根駅伝出走メンバー選考会と位置付けられた同競技会で、中央大学陸上競技部長距離ブロック(東中野)の堀尾謙介さん(2年)=写真=が28分34秒54の好記録をマーク。箱根駅伝で3大会連続の総合優勝を目指す青山学院大学のエース一色恭志選手(4年)にも先着した。「こんな良いタイムで走れるとは驚いた。有名な選手に勝てたことは自信になる」と堀尾さん。昨年までは同種目で30分も切れなかったが、今年就任した藤原正和監督のスピード強化を重視する練習の成果が生きてきた結果と考えている。
中大は10月に行われた箱根駅伝予選会で「敗戦」。連続出場が87大会で途切れてしまったことから、陸上部周辺は「騒がしく」なったが、堀尾さんら中大メンバーは予選会直後から、来季に向け気持ちを切り替えていたという。「今、記録会などで結果を出しておかないと来年戦えないと、みんなの戦う意識が高まっています」と堀尾さん。競技を離れれば、「TVゲームが趣味」と話すインドア派だが、競技場に一歩足を踏み入れると、闘争心に「スイッチ」が入り一変、粘り「尽くす」走りが武器だ。
今回の競技会の結果で来年1月2・3日に行われる箱根駅伝では1、2区などの主要区間を任せられる可能性が高いが、「中大メンバーに刺激を与えられる走りをしたい」と、伝統の「C」マークを胸に「粘走」を誓う。
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