地域ラジオ局「八王子FM」が市制100周年の記念日にあたる10月1日(日)、いよいよ開局する。「防災」「防犯・地域連携」「まちおこし」をその役割とし、八王子エリアの地域情報を発信していく。「ラジオを知らない世代も増えている。ぜひ電波で聞いてほしい」と同局は呼びかける。
10月1日から
運営は(株)八王子エフエム(中野健次郎代表)。みなみ野にスタジオ(演奏所)があり、電波は市役所本庁舎屋上から送信する。周波数は77・5メガヘルツ。放送区域は市内全域、日野市・あきる野市・昭島市の各一部で、可聴人口は約110万人。インターネットを利用しパソコンやスマートフォンで聴くこともできる。
24時間放送で、午前7時から午後7時まではスタジオから。そのうち、およそ9時間は生放送となる(土日は6時間)。
八王子市だけでなく近隣の一部行政区を含んだ「八王子エリア」の情報を提供していく。ラジオパーソナリティは20人ほど。制作会社からの提供番組は使用せず、「自社番組100%」になるという。朝にはこの地域の暮らしに役立つ話題を届けるプログラム、夕方には1日のニュースを紹介するもの、また、矢追純一さんや林寛子さんら著名人の看板番組もある。
なお今後市と防災協定を締結する予定で(9月8日取材時点)、災害時は市からの情報を優先して放送する。また平時でも避難所の周知など、啓発活動に力を入れる。
スタジオは八王子みなみ野駅から西へ約1・5Kmのところで、通りに面した建物の1階にある。4つのスタジオ設備があり、メインスタジオは外から見えるようになっている。
「ぜひチューニングを」
「八王子のみなさんにとって地域に特化したラジオは初めてと思います。日々の生活の一部になる存在になれれば。ぜひチューニングしてください」と中野さんは話した。
中野さんらは昨年6月、地域ラジオ局の創設を思い立ち今年1月から本格的に準備を進めてきた。6月末、総務省に開局を申請し8月3日、開局準備のための仮免許が付与された。9月末から試験放送を開始し10月1日、開局となる。
地域ラジオ局の運営に20年以上携わるスタッフは「準備から開局まで通常5年くらい、長い所は10年かかるところもある。八王子FMは信じられないくらいスムーズに進んでいる」と話す。音楽プロデューサーであり長く音楽業界に在籍する中野さんの行動力が大きかったことに加えて、周波数が空いている状態だったこと、総務省が新設を推奨していたこと、また市制100周年という節目の年であったことなど「いい条件」が揃い順調に進行した。
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