多摩市内で活動する「NPO法人あしたや共働企画」(永山、清井洋子代表理事)が開発したオリジナルの生ごみ処理機器・ダンボールコンポスト「ダンボちゃん」。多摩市では同団体と連携し、生ごみリサイクルの推進に向けて、5月5日からこの「ダンボちゃん」の普及・啓発キャンペーンをスタートした。同時に、市民有志によるサポータークラブも結成し、行政と市民が一体となって生ごみの減量、循環型の社会に向けて取り組む。
「ダンボールコンポスト」は、容器となるダンボールに基材(土)を入れ、微生物の力で生ごみを分解して堆肥にすることができる簡易コンポストのこと。安価で、ベランダや軒下などに置くことができる手軽さに加え、堆肥が家庭菜園や花壇、プランターなどに活用できることから、生ごみ減量の取り組みとして全国で広がりを見せている。
障害者、健常者が共に働く場を作る活動を行っている「NPO法人あしたや共働企画」では、2010年に生ごみリサイクルの輪を広げていくために、オリジナルの基材を使った「ダンボちゃん」を開発。消臭効果、分解力を高めるために多摩市や近隣地域の材料を使った基材へと改良を重ね、昨年、市と連携して、その「ダンボちゃん」のモニターを市民から募集。取り組んでもらったたところ、好評を博した。その結果を受けて、市は今年5月から、ダンボちゃんの普及・啓発と生ごみ減量を広めようと、初めてキャンペーンを実施することとなった。
「ダンボくらぶ」がアドバイス
同キャンペーンでは、市が購入したダンボちゃんを、初めて取り組む人を対象に500円で販売(通常2400円。限定100セット・1世帯につき1セット)。昨年からダンボちゃんを利用している家庭には、基材を無料で配布する(限定300個。1世帯につき2個。ダンボちゃんを新規購入した世帯は1個)。加えて、キャンペーン参加者には、多摩市がごみ減量事業として実施している「生ごみ入れません!袋」(生ごみを除いた燃やせるごみを入れて出す袋。有料指定袋の代わりとして使用できる)の無料配布も行う。期間は、来年3月31日まで。
また、このダンボちゃんの普及・啓発のために、ユーザーや市民有志で「ダンボくらぶ」を発足し、ダンボちゃんの使い方、ごみ堆肥の作り方、活用方法などのアドバイス等も行っていくという。
市ごみ対策課では「生ごみを減らそうと関心の高い市民の方からの問い合わせが来ている。ぜひこの取り組みを市民の皆さんに広め、一人でも多くの方に参加してもらい、ごみの減量に一緒に取り組んでもらえたら」と話している。
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