日本時間の8月6日(土)・9月7日(水)に開幕するリオデジャネイロ五輪・パラリンピックに、多摩市ゆかりの3選手が出場する。市立聖ヶ丘中学校出身の畠山愛理(あいり)選手(21)は新体操団体、市内在学の小俣夏乃(かの)選手(19)はシンクロナイズドスイミング団体、市内在住の土田和歌子選手(41)はパラリンピック車いすマラソンにそれぞれ出場。各選手、メダル候補として注目されており、期待が膨らむ。
「感謝の気持ちを」
「お兄ちゃん2人の後ろを走り回って、サッカーや外遊びばかりするお転婆でしたね」。ロンドン五輪に続いて2大会連続出場となる畠山愛理選手の幼い頃をそう振り返るのは、母親の畠山聖子さん。杉並区出身で、6歳の頃に新体操を始め、小学6年生の頃に多摩市に引っ越してきた。お転婆だったという幼少時から運動神経は抜群で、市立聖ヶ丘中学校に進学後、ナショナル強化選手に選ばれた。
2年生の時にクラブで出場した関東大会で腰を負傷。痛み止めを打ちながら全国大会に出るも途中棄権。それからしばらくスランプに陥ったという。それを救ってくれたのが、当時の養護教諭だった。「先生に悩みを相談していたみたいなんです。本人は『もう辞めたい』と思っていた中で、励まして大会に送り出していただいた。そうしたら全国大会でフープで2位、総合8位になった。先生がいなかったら、今の愛理はいなかったかもしれません」と聖子さん。その後、フェアリージャパンのオーディションに合格し、長年にわたり中心選手としてチームを牽引してきた。
「2分半という短い時間のためにこれまで必死にやってきたと思う。満足のいく演技をしてきてほしい」と聖子さんは愛理選手にエールを贈る。その愛理選手は「日本らしさをしっかりと出し、感謝の気持ちをオリンピックの舞台で伝えられるよう、チーム一丸となって金メダルを目指して頑張っていきたいと思います。温かなご支援、ご声援のほど、よろしくお願いいたします」と意気込みを語る。
「最高の演技を」
永山にある国士舘大学に通う小俣夏乃選手は、シンクロナイズドスイミングの団体に出場する。団体メンバーの中で、最年少で最も小柄。名将・井村雅代ヘッドコーチの指導のもと、日本の”お家芸”とも言われたシンクロでのメダル獲得に挑む。「参加するだけでなく、結果にこだわりたい。ライバルのウクライナに勝ってメダルを持ち返る。今までの練習のすべてを出し切り最高の演技を見せたい」と話している。
「5度目の出場」
市内在住の土田和歌選手は、夏季パラリンピックへの出場は今回で5大会連続となる。これまでに冬季パラリンピックに2度出場し、長野ではアイススレッジスピードレースで銀2つ、金2つを獲得。夏季パラリンピックでは、シドニーで車いすマラソン・銅、アテネで5千m・金、車いすマラソン・銀を獲得。前回大会のロンドンでは日本選手団の主将を務めた。選考会となった東京マラソンで9連覇の偉業を達成し、リオでは悲願の金メダルを目指す。
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