「ドラゴンボール」の主題歌『魔訶不思議アドベンチャー』のボーカル 高橋 洋樹さん 代官在住 45歳
人生は「魔訶不思議」
○…南庭自治会の活動に参加して５年。それまで地域と接点を持たない生活を送って来たにもかかわらず、持ち前の明るさと行動力で、今や自治会一のアイデアマンとして中枢を担っている。「どうせやるなら楽しまないともったいない。それに自分の持つスキルを地域に還元したいしね」。その想いから、得意な音楽の分野を活かし、『ゴミの分別』を訴えるキャンペーンソングを作詞・作曲した。
○…東京都出身。高校生で出場した音楽フェスティバルを機に、プロダクションに所属した。ロックバンドとしてデビューを控えた20歳の時、「ある曲を歌ってみないか」と事務所から打診があった。それがアニメ「ドラゴンボール」の主題歌『魔訶不思議アドベンチャー』。しかし、当時はロック歌手を夢見ていた頃。「アニメソングを歌うことには抵抗があって…。正直、あまり嬉しくなかったです」と苦笑する。その言葉とは裏腹に曲は大ヒット。多くの人の耳に刻まれた。「あの曲を歌っていたのが自分だと言うと、世代を越えて今でも驚かれる。人生にこんなに影響を与える曲になるとは」
○…バンドの解散にあわせ、音楽業界からは一時身をひいた。しかし、２００５年に活動を再開。現在は作詞・作曲などのかたわら、アニメイベントにも歌手として参加している。来場者の多くが、当時の思い出を胸に抱いてくるイベント。当然、期待されるのは変わらない歌声だ。「こんなおじさんにお金を払ってくれているという感謝とプレッシャーの板ばさみ。昔よりも今の方がよっぽどプロ意識が高いです」と笑う。
○…地域ではミュージックサークルも主宰。小学生から60代の人までに、歌うことの楽しさを伝えている。「色々な人と知り合い、あいさつを交わすだけでも地域の結びつきを深めるきっかけになる。１人でも多くの人が触れ合える街にしていきたい」。活動後の美味しいビールを原動力に、副会長の挑戦は続く。
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