あーすぷらざ「ショートムービーコンテスト」で金賞を受賞した 藤本 忠生さん 上和田在住 40歳
こころに届く、こころに残す
○…『映像だから伝えられること』をテーマに、神奈川県立地球市民かながわプラザ「あーすぷらざ」主催の映像コンテスト自由部門で金賞を受賞した。受賞作品『みーつけた!!』は、5分間の短編で2年前に撮影したもの。当時小学5年生だった息子さんが演じる主人公が、大和市内でかくれんぼをしながら、友だちを探していく物語。泉の森などの風景も散りばめられている。「初めて知る人には新鮮で、住んでいる人には当たり前の美しい大和が伝われば」と微笑む。
○…テレビ朝日『ニュースステーション』などを始め、番組の企画、演出を手掛けてきた敏腕映像ディレクター。昨年11月に中央林間に映像制作会社を立ち上げ、「中小企業や個人のための映像作り」を提案する。七五三などの身近な記念日を、こころに残す作品に仕上げる。「携帯電話で動画の撮影ができる時代。プロの演出力が試される」と意気込む。
○…桜丘小、上和田中、大和東高と生まれも育ちも大和。6歳の時、映画館で見た『スターウォーズ』が原点。「面白い映画を作りたい」と夢を抱き続け、映画学校への進学を希望するも受験に失敗。卒業も迫った春、陸上自衛隊に誘われた。「写真中隊ならカメラに触れるかも」と入隊を決めた。ただ技術よりも体力勝負の世界。訓練に挫けそうになりながらも、重いカメラを担ぎ、西へ東へ奔走した。演出のセンスに一目置かれ、天皇の即位式の撮影にも参加した。「映像を本業にしよう」と20歳で除隊、テレビの世界へ飛び込んだ。
○…4年前から横浜を拠点に活動する小劇団「スタジオソルト」で裏方を担当。昨年、初めて役をもらい舞台に上がった。「鳥肌が立った。病みつきになりそう」と笑う。現在は本業に専念するために退団したが「映像と演劇、タッグを組んだら…」と企画はつきない。「いつも新鮮で柔軟に。味がある人生でありたい」と微笑んだ。
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