「春高バレー」の愛称で知られる全日本選手権大会への予選会を兼ねた「神奈川県高校バレーボール選手権大会」の決勝戦が11日、藤沢市の秋葉台体育館で行われ、大和南高校女子が市立橘(川崎市)に勝利し優勝。8年連続9回目の春高出場を決めた。
大和南は大会初日の3日に行われた3試合全てをストレート勝ちして勢いに乗ると、続く4日の横須賀大津戦、東海大相模戦にも勝利し、準決勝に駒を進めた。
11日に行われた準決勝・横浜隼人戦も粘られながらも何とか2セットを奪い勝利。春高切符を獲得した。
決勝の相手は今夏の高校総体(インターハイ)を制した市立橘。同大会の県予選決勝でも敗れた相手だ。井上和昭監督は試合前、選手たちに「橘に勝てれば、全国優勝できる力が自分たちにあるということ。だから絶対に勝ってやろうぜ」とハッパをかけたという。その想いどおり、選手たちが躍動。齋藤佳奈主将が「一番練習してきた」というブロックアウトを続けて得点を重ね、第1セットを25対20で取ると、2セット目も粘る相手を26対24で振り切った。
優勝決定直後、選手たちに胴上げされて宙を舞った井上監督は「最高の気分。チームの全員が技術でもメンタル面でも成長してくれたし、全国一のチームに勝ったことで自信もついた」と笑顔で話していた。
今年のレギュラーメンバーの平均身長は174cmで、全国でもトップレベル。井上監督は「新チームで取り組んできた戦術も徐々に浸透してきた。次の春高は最低でもベスト4進出、そして日本一を目指したい」と意気込んでいる。
春高バレーは12月2日に抽選会を行い、本大会は来年1月5日にさいたまスーパーアリーナで開幕。7日まで同会場で試合を行い、12日・13日には所沢市民体育館に会場を移して決勝トーナメントを行う。