川澄選手がお手本に 来年度から道徳の副読本に登場
サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」のメンバーで、大和市出身の川澄奈穂美選手(27)と、同じく日本代表で活躍した上尾野辺めぐみ選手(27)との友情物語が、来年度から小学3年生の道徳副読本に登場する。
出版は学校図書株式会社。なでしこ選手の子ども時代から現在に至るまでの道のりを紹介した児童書「なでしこの誓い〜世界一の心のきずな物語」(上野直彦著・学研教育出版)の中から、2人のエピソードが掲載される。
川澄選手は中央林間出身。小学2年から地元のサッカーチーム「林間SCレモンズ」に入団し、上尾野辺選手と出会った。中学・高校では共に「大和シルフィード」で活躍。切磋琢磨しあいながら一緒に日本代表まで昇りつめ、2011年のワールドカップでは日本代表の金メダル獲得に貢献した。
作者の上野氏によると今回の副読本では、川澄選手と上尾野辺選手との絆と友情にスポットをあて、大幅に加筆修正したという。上野氏のもとには川澄選手から「教科書に載るなんて夢のようなお話です。それもめぐと一緒に」と喜びのメールが届いたそうだ。「物語の舞台は大和市。多くの小学校で採用してほしい」と上野氏は話している。
大和市教育委員会教育部指導室によれば、市内小学校で使う教科書は文科省指定の中から4年に1度、検討委員会を設置して市民の意見などを集約しながら採択される。ただし、副読本は準教科書となるため、各学校の判断で毎年変更が可能だという。
大和市では
2011年に大和市特別表彰として川澄選手、上尾野辺選手、大野忍選手の3人に「大和なでしこ賞」を、翌12年には「ロンドン五輪大和なでしこ賞」を贈っている。
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