認定NPO法人いきいきフォーラム草の根支援として活動している 伊藤 俊郎さん 上和田在住 71歳
出会った笑顔を糧に
○…7年前に聴いた講演をきっかけに国際支援団体「NPO法人いきいきフォーラム草の根支援」に入会した。このNPOを通じてネパール、タイ、インドなどに学校建設の支援をしている。大和市内では30人の会員と共に寄付活動のほか、現地の様子を伝える講演会などを開き、支援の必要性を訴えている。「大和市国際化協会のイベントに参加するなどして、大和に浸透させていきたい」
○…2008年に初めてネパールへ行った。飛行機を24時間以上乗り継ぎ、やっとたどり着いた小さな山村。「一生懸命勉強している姿が無性にうれしかった」と建設に関わった学校を眺めた。帰国後、教育資金の足しになればと現地で栽培されるヒマラヤの紅茶の販売を市内で始めた。地域のパン屋も販売に協力してくれ、少しずつ支援の輪が広がっているという。「あの子どもたちの笑顔を守りたい」と目を細める。
○…大河ドラマ『八重の桜』で知られる会津若松市出身。自動車好きが高じて、大学で経営工学を学び、「いすゞ自動車」にエンジニアとして就職。思い入れが深い仕事は、70年代の日本を代表する傑作『117クーペ』の生産ラインを任されたこと。「他の車が4分で1台という時代に8時間で1・5台と技術者泣かせの車。どう効率化させるか燃えたね」。溶接や組み立て担当と議論が白熱し、深夜に及ぶことも。定年後も現場で培った知識を活かし、電気通信大学で講師として活躍している。
○…趣味は40年続けているソフトテニス。18年前から光丘中学の外部指導員として週に2回練習に参加している。「中学生のありあまる元気には本気でかからないと」とジム通いで体力を維持している。「年をとって故郷の歴史に興味がわいた」と会津藩ゆかりの地を旅行して回っているという。忙しい日々を支え続けてくれているのが2歳年下の妻。「ワイフには本当に頭があがらない」
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