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大和 人物風土記

公開日:2014.10.31

新教育長に就任した
柿本 隆夫さん
横浜市青葉区在住 60歳

物事は変えられる

 ○…10月1日に開かれた教育委員会臨時会で新教育長に任命された。任期は15年9月30日まで。任期半ばで辞職した前教育長の後任だ。「重責であることを日に日に感じています」とかみしめるように話す。職員のパワハラを助長した教委を巡る一連の不祥事。「市民の皆さまへの信頼回復が何よりも大前提。まずは委員会内部の風通しをよくすること。青少年相談室のシステム見直しなどを盛り込んだ再発防止策を10月目途に発表したい」と方向性を示す。「大変だけど頑張ってください、というみなさんの声に励まされます。重い責任を感じながらも、大和の子どもたちのために、市民のために汗をかいていきたい」と決意を述べる。

 〇…都留文科大学国文科を卒業後、大和市立光丘中学校に勤務。その後、各中学校の教諭を経て、大和中学教頭、引地台中学校長、下福田中学校長を歴任。14年3月に定年退職し、同年再任用で現場教諭に復帰した。「行政経験は初めて。教育を長いスパーンで考える立場に。現在第4期教育基本計画を策定中です。将来の子どもたちにとって何が必要なのかを見極めていきたい」。来年度から、小中学校が2学期制から新3学期制になる。「2学期制が持つ良さを活かしながら、授業時間を確保するのが鍵です」。各校の特色ある学校づくりのなかで、移行準備が進められている。

 ○…海老名市出身。教師になろうと思ったのは、中学、高校の国語の先生の影響だ。「それぞれが自由な発想の先生。正解を自分で自分なりに考えればいいという教え方は衝撃でした」。中・高の頃はヘミングウェイの本を愛読。大学では民俗学研究会に所属し、山深い地域などに入り土地の風俗や習慣を調べた。今でもトレッキングやキャンプが好きで、北海道まで車で行くことも。『物事は変えることができる』が信条。「それを信じることで第1歩が踏み出せます」。新教育長の手腕に注目が集まる。

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