スポーツ庁が今年3月、安全性を確認できない場合は組体操の実施を見合わせるよう求める通知を全国の教育委員会などに出した。これを受け大和市教育委員会では、組体操の実施については各小中学校の判断にまかせつつも、実施する際には児童・生徒の発達段階に合わせ安全面に十分配慮するように呼びかけている。
「組体操」は2人以上の人が組んで行う体操。運動会などで実施されることが多いこの競技は、全国で年8000件以上の骨折などのケガが報告されている。
これを受け、大阪市では市立小中高校の運動会・体育祭で実施している組体操の技「ピラミッド」と「タワー」を今年度から禁止とした。また、千葉県柏・流山・野田の3市では市立小中学校の運動会・体育祭での組体操を今年度から全面的に廃止するなど、一部の自治体では組体操の全面・一部廃止や高さ制限を行うところも出てきている。
このように昨年から今年にかけて全国各地で組体操を見直す動きが高まりつつある中、国のスポーツ行政をつかさどっているスポーツ庁は今年3月、安全性を確認できない場合には組体操を実施しないよう求める通知を出した。
半数以上が実施
大和市内の小中学校で昨年度組体操を実施したのは、小学校では5・6年生を中心に19校中17校、中学校では全学年の男子生徒を中心に9校中5校。
行った技としてはサボテンなどの2人技、ピラミッド、タワーなど。議会一般質問で小田博士市議が、市内各校での段数などの高さをたずねた際、市が行った答弁によると、ピラミッド型では小中学校で各1校が7段、そのほかが3段から6段。タワー型では小学校2校と中学校1校で4段、そのほかが2段または3段となっているという。
市内での組体操による骨折などのケガについては、過去3年間で小学校では7件、中学校では1件となっている。「ケガの多くは打撲で、2人技をする際にケガをすることが多いのではないか」とのことだ。
安全面の配慮呼びかけも
市によると、今年度の組体操の実施については各校に判断を任せているという。一方で「組体操を実施する際には児童・生徒の発達段階に合わせた無理のない技を設定し、補助をするなどして高さを伴う技には特に注意をするよう各校に注意を促すとともに、安全面に十分に配慮するよう努めてほしいと今後も呼びかけていく」と話している。
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