高齢化の進展を受け、大和市では介護ロボットを導入する事業者に対し、導入費用の10分の9を補助する事業を開始する。市によると、介護ロボットの導入に対する補助金支給は、県内市町村で初となる。
補助の対象者となるのは、県が実施する「介護ロボット導入支援事業」の補助金交付の決定を受けている、市内の介護サービス事業者。補助対象ロボットは、移乗介護、移動支援、排せつ支援、見守り、入浴支援のいずれかに使用するものに限定されている。
100万円なら負担5万
補助額は、導入経費の10分の9(上限200万円)。例えば100万円のロボットを導入する場合、市の補助金は90万円。これに、県の補助金(大和市分を控除した額の半分、上限10万円)で5万円が加わるため、事業者負担は5万円となる。購入でも、リース・レンタルでも導入費用として適用される。
市介護保険課は、「『高額で手が出ない』と考えていた事業者も、この上限額と補助率なら検討してもらえる。補助金を利用し、介護ロボットの導入効果を知ってほしい」と話す。
これとは別に、国も介護ロボット導入補助(上限約92万円で全額負担)を行っており、市内約10事業所が補助を受ける見込みだ。
「ロボット特区」として
大和市は2014年に「さがみロボット産業特区」に加入し、ロボット施策の推進に取り組んでおり、この事業もその一環。
補助金の申請は11月から始まり、事業は3年。今年度は1千万円を補正予算として計上している。