7月18日(火)にトルコのサムスンで開幕する聴覚障害者の国際スポーツ大会「デフリンピック」に、西鶴間在住の桐生聖明さん(27)がサッカーの、上和田在住の三浦早苗さん(31)がバレーボールの日本代表として出場する。
1924(大正13)年に始まったデフリンピックは、聴覚障害者のオリンピックとして4年に1度開催されている。運営する国際ろう者スポーツ委員会は95年に国際パラリンピック委員会から離脱し、聴覚障害者のパラリンピック出場はない。
予選突破狙う
サッカー日本代表の桐生聖明さんは生まれも育ちも大和。生まれつき感音性難聴という障がいがある。サッカーは兄の影響で始めた。大和南高校でもサッカーを続け、19歳で日本代表に初選出。デフリンピック出場は3回目となる。
現在は東芝マイクロエレクトロニクス株式会社で働きながらKDFC(神奈川県聴覚障害者サッカーチーム)に所属。平日は自主練習で泉の森周辺を走るなどし、休日はゆとりの森などで練習や試合をしている。
桐生さんの持ち味はスタミナと、どのポジションもこなせるところ。代表ではセンターバック、サイドバック、サイドハーフを務める。目標は予選突破。「過去この大会で1勝もあげられず、予選突破したことがありません。メダルを獲得して皆さんにいい報告が出来るように頑張りますので応援よろしくお願い致します」と述べた。
悲願の金メダルへ
バレーボールの三浦早苗さんは、今回が2回目の出場。4年前はあと一歩で敗れ銀メダルに終わったため、出場が決まったときは「今度こそ」と思ったという。
三浦さんは横浜出身。桐生さんと同様、生まれつき感音性難聴の障がいがある。中学では当初陸上部だったが、体育館で楽しそうにボールを追いかける姿に憧れてバレーボールに転向した。大和には「緑が多くのどかで競技に集中できる」と思い2015年に転居。現在、ほけんの窓口グループ株式会社(障がい者アスリート職)で働き、東京都聴覚障害者連盟女子バレーボール部で選手兼コーチとして活躍している。
ポジションはミドルブロッカー。得意のクイックやブロックで勝利へ貢献することが期待されている。「デフリンピックは聴覚障がいを持つ子どもに夢を与えられる舞台。悲願の金メダル獲得のため、精一杯頑張ります」と意気込んだ。
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