イオンリテール株式会社が運営する「イオンつきみ野店」が、来年2月下旬から一時休業し、建て替えられる。営業再開は2019年秋の予定。新店舗も引き続き同社が運営するが、コンセプトなど新店の詳細は未定。
「多様なニーズに応えるため」
一時休業、建て替えに踏み切った理由として、同社は「イオングループ全体で地域の消費者の多様なニーズに応えるため」とした。現在、近隣にはイオンモール大和(下鶴間)やイオン大和店(高座渋谷)がある。さらに、来春には座間市広野台に大型ショッピングセンター「イオンモール座間」の開店が控えており、今年に入ってから一時休業と建て替えが検討されていた。
同店は「つきみ野サティ」として2000年11月にオープンし、11年に「イオンつきみ野」に店名を変更。市内唯一の映画館「イオンシネマつきみ野」や大型スポーツ店などがあり、年間約350万人が来店している。
建て替え後も同社が運営するが、工事時期や完成後の店舗名、売り場面積、建物の大きさ、テナントなどは未定。営業再開は19年秋を目指している。
映画館は閉館
市内唯一の映画館として親しまれた「イオンシネマつきみ野」も、来年2月下旬に閉館の予定。建て替え後の店舗に映画館ができる予定はないという。優れた音響設備の劇場があることからファンも多く、来館者数も順調に推移していただけに、同館は「母店建て替えのための閉店であり、非常に残念」とコメント。今後は「お客様に映画を見続けてもらえるよう、閉館後は近隣のイオンシネマ(海老名、港北、新百合ヶ丘など)を案内したい」と述べた。
また、「イオンモール座間」に映画館ができるかどうかについては「現時点では何も答えられない」とコメントした。
「こども〜る」今後未定
イオンつきみ野店には、子育て中の親が気軽に集える、「大和市つどいの広場 こども〜る」も設置されている。今回の休業・建て替えの発表を受けて市こども部こども総務課は「突然のことで、休業後についてはまだ決まっていない」と話す。
現在「こども〜る」は市内各イオンに設置されている。同課は「『こども〜る』はイオンの協力で設置できている。別の場所への移設は条件的に難しいが、できれば市北部地域で継続したい」と述べた。
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