使用が禁止された杉本小学校のプールが釣り堀に転用される。市は今年度の当初予算に委託料として300万円を計上。6月中に市民に開放し実証実験に着手する。市市民協働課によると、学校プールが釣り堀に転用されるケースは県内では初だという。
2006年に埼玉県内で公営プールの吸水口に吸い込まれた女児が死亡した事故を受け、海老名市では2010年度に公立小中学校の全てのプールを廃止する方針を決定。プールの授業は、市内2カ所の温水プールで行われるようになり、事故以降、夏場の地域開放も実施されていない。
市では19のプールを順次解体しているが、昨年9月に柏ヶ谷連合自治会から、「地域の憩いの場としても、高齢者の居場所づくりとしても、杉本小学校のプールを釣り堀として活用してほしい」とする要望書が提出された。
この要望を受け市では「釣り堀であれば管理上、危険性は少ない」と判断し、転用を容認。今年度は市から委託を受ける形で、連合自治会が実証実験を行い、来年度以降の運用を見極めたい考えだという。
今月中にはすでに、釣り堀として活用されている都内の区民プールを視察し、6月中の開放に向け準備を進める。
現時点では解体作業が終了した跡地に大型防災備蓄倉庫が建設された上星小学校を含め12校で解体が終了。同課によると解体が済んでいないプールについて、釣り堀に転用する予定はないという。
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