中新田のガソリンスタンド(GS)「Dr.Drive海老名中央店」に4月19日、水素燃料を充填する「海老名中央水素ステーション」が開設された。燃料電池車(FCV)の一般向け販売開始を見据えた、インフラ普及実証実験の一環。既存のGS内に水素充填機が併設されるのは、全国で初の取り組みとなる。
給油所併設型は国内初
タンクに積んだ水素と空気中の酸素から化学反応で電気を作り、モーターで走るFCVは排気ガスを出さず、航続距離が長いことから「究極のエコカー」とされる。燃料となる水素は3分間でフル充填でき、「水素満タン」の状態で、約500〜700Kmの走行が可能だという。
2015年にはトヨタ自動車やホンダが量産車を市場投入する見通しで、「次世代エコカー」の本命とされているが、普及には充填設備のインフラ整備が欠かせない。
水素ステーションはこれまで安全面の観点から、市街地やGS内に作ることが禁じられていた。しかし国の規制緩和によって、利便性の高いGS敷地内への設置が可能となったことを受け、全国初のGS併設型の充填施設として今回、開設されたのが「海老名中央水素ステーション」だ。
一般ユーザーが実際に使用する形での水素供給インフラの問題点などを抽出する実証プロジェクトとして運用され、製油所などで大量・効率的に製造した水素を輸送する供給体制を想定し、横浜市磯子区・中区の根岸製油所で製造された水素を専用のトレーラーで輸送しボンベに貯蔵する。
2015年度までの実証期間中に、省スペースとコスト低減を目標に開発が進められた新型水素供給設備を検証するほか、事業化に向け、セルフ式のガソリン・軽油販売業務と並行して従業員が水素充填業務を行い、運営オペレーションを調査。技術開発とコストダウンも検証する。
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