12月13日に閉会した海老名市議会(市川敏彦議長)の12月定例会の中で、相模鉄道(株)が海老名駅舎の全面建て替えを計画していることが明らかになった。海老名駅東口の活性化策について市の考えを問うた倉橋正美議員(創新海クラブ)の一般質問に対し、内野優市長は10月上旬に相鉄側から市に改良計画概要が示されたことを明らかにし、この中に設置要望を続けていた「北口の開設」も盛り込まれているとした。
「早い時期に法定協議会発足を」―市
現在の海老名駅舎は1973年に開業した。それ以前は現在地から300mほど東側に位置していたが、駅舎移動当時から地元商店会や住民らからは「北口開設」を求める声はあったという。
平成に入り同駅周辺にはマンションが数多く建設され、2002年には大型商業施設「ビナウォーク」も開業。相鉄、小田急、JR相模線が乗り入れる海老名駅は当時、1日の乗降客が30万人近くなっていた。
04年には商工会議所が「北口開設」を求め署名活動を展開し2万3千人分の署名を集めた。この「声」は05年6月に相鉄側に届けられたが、「北口開設による輸送収入などの増加が見込ず、開設による社会的便益向上エリアが駅周辺に限られている」とし、消極的な姿勢を示していた。
しかし相鉄が10年にその後10年の成長戦略を示した「グループビジョン100」では海老名駅を「終着駅で県央のターミナル駅」とし「開発拠点駅」に挙げ、「玄関口に相応しい姿に整備を図る」としていた。
今月13日、倉橋議員の質問に対し内野市長らは10月に相鉄サイドから改良計画案が示されたことを明らかにし、計画案の中に「北口開設」が盛り込まれていると答えた。
計画地は押切西交差点付近
相鉄側からの協議の申し入れについては、「正式に依頼があれば前向きに検討する。できるだけ早い段階で法定協議会を発足させていきたい」とした。
計画地は現駅舎東側に相鉄が所有する押切西交差点付近の敷地内で、国からの補助金を受け事業が進められる見込み。
10年越しの要望に対し1歩前進した形に商工会議所の水島弘一会頭は「毎年市に要望を出してきた。実現に向けて動き出すのはとても喜ばしいこと」とし、地元商店会・海老名駅前商栄会の三浦朋史会長は「西口開発が進む中、東口の活性化に大いに期待できる」と話した。
|
|
<PR>
海老名・座間・綾瀬版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>