海老名市消防団の団長に就任した 中村 正法さん 河原口在住 50歳
不撓不屈の精神で立ち向かう
○…自営業や会社員、大学生など、地元住民らによって構成され、市内各地域の14分団で組織される海老名市消防団の団長に4月1日に就任した。全国でも珍しい全分団に消防ポンプ車が配備されている海老名市で、毎月の消火器具の点検や火災予防活動をしながら自分たちの地域防災力を高めている。「良い道具を持っていても、活動する人がついてこなければ意味をなさない。いつの時も士気を高く維持し、一致団結していけるよう団員が動きやすい環境を作りたい」
○…阪神淡路大震災、新潟県中越沖地震、東日本大震災などの大災害の影響もあり、市民と同様に消防団としても防災の意識は高まっている。消防団の活動は火を消すだけが仕事ではなく、台風や爆弾低気圧による風水害など、今後は他災害の対応性が求められると予測する。都市化が進むにつれて地域のつながりの希薄化や消防団員の拡大など今後の課題はまだまだあるが、「団員たちには笑って楽しく活動をしてもらいたい。そして有事の際には、真剣な眼差しで一丸となって活動にあたってほしい」と語気を強める。
○…普段の生活では、河原口にある安養院の副住職を務める。高校・大学は曹洞宗の教えを汲む学校へ進学し、卒業後は本山の總持寺へ5年間の修行に入った。初めの100日間は外出や電話など外部とのやりとりは一切禁止。そのような一般世間とは離れた世界で自己の研鑽と同時に仲間の重要性を多く学んだ。「どんな場面でもバラバラであってはいけない。節操を持ってスマートに対応していくことが大切」
○…10歳の息子が玄関で正座をして「お世話になります」と出迎えてくれたのが印象的。仕事でも消防活動でも出掛ける際には玄関まで必ず見送りをしてくれるという。「家族の支えがあって困難なことに立ち向かうことができる。いつも感謝です」と優しい表情を見せた。
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