海老名の最南部に位置する門沢橋の澁谷神社で7月20日(日)に例大祭が行われる。重さ約600kgとこの辺りでは最も重いとされている神輿を担ぎながら相模川に入水する「みそぎ」と、宮入り前の「火渡り」、ほかでは目にする機会の少ない勇壮さが特徴的な祭りで毎年、市外からも見物客が多数訪れる。
澁谷神社の大祭の起源は江戸中期にまでさかのぼるとされる。相模川への入水みそぎは100年近くの間、地域に脈々と引き継がれてきた。しかし昭和30年代に入ると川の形状に変化が生じ、急流や深みなど危険箇所が各所で見られ、入水が難しい状態になった。
時代は高度経済成長期で相模川流域でも工場が相次ぎ操業。この工場からの排水の影響を受け、川の水質悪化が顕著になり昭和35年、とうとう100年余りつづいた「みそぎ」はその歴史に終止符を打った。
さらに5年後には担ぎ手がいなくなり、神輿が練り歩く光景がこの地域から消える事態に。7年後、地域の「若い衆」が中心となり神輿保存会を設立。「神輿復活」へ向けた機運が高まり始めた。
眠りつづけた神輿が再び地域を練り歩き始めたのは昭和52年。この時点で入水みそぎは中止されたままで、相模川から汲んできた水を神輿と担ぎ手にかけることで「みそぎ」の代わりとしていた。
地元自治会や神輿保存会などは「入水神事の復活」を切望する声を発し続けたが復活は実現せず、神社本殿が市の重要文化財に指定された平成15年に転機を迎える。保存会が河川整備計画や現地調査に基づく実施案を作成。河川管理者や警察などから許諾を受け、43年の時を経て大祭の代名詞ともいえる「みそぎ」が復活を見た。
今年も神輿は午後1時から地区内を練り歩く。クライマックスとなる「みそぎ」は午後6時から7時ごろの予定。戸沢橋上流部から河川敷に降り入水する。
もうひとつの見どころとなる「火渡り」は、外灯がなかった時代、神輿の担ぎ手の足元を照らすように道沿いの家々が藁を燃やしたことの名残で、神輿が火を渡る祭り県内でも珍しいという。
20日には神輿の行く手の大山街道に組んだ藁に火が灯され、300mほどの道を燃え盛る炎の上を担ぎ手が次々と踏み渡った後、8時ごろに宮入りを迎える。
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