復興歌「帰りたや ふるさと」を作曲した 甘利 真美さん 国分寺台在住
日本人らしさで感動を
○…合唱連盟が開催する「合唱のつどい」で2013年以来、東日本大震災に対しての復興歌を作詞・作曲し歌い続ける。今年は原発事故により、ふるさとから離れることを余儀なくされている人たちの思いを綴った「帰りたや ふるさと」を披露した。「震災が忘れさられようとしていることに不安を感じます。失われた命を忘れないためにも歌を通して伝えていきたんです」と語気を強める。
○…幼いころからピアノを学び続け大学でも専門科を卒業。柏ケ谷中学校の音楽教諭を務めながら、障がい者施設設立のためのチャリティコンサートや合唱団を結成するなど音楽三昧の日々を送った。そんな活動を続けていると、地域の子どもたちのミュージカルを作曲・指導、文化会館音楽ホール落成式での「音楽ホール賛歌」など、次々に新しい依頼が来るたび「出来るか分からないけど、やってみますって言っちゃうんですよ。断れない性格で」とさまざまなことにチャレンジした。「プロのようなエリート人生とはかけ離れた音楽人生ですが、その道が合っていたのかも知れませんね」
○…あるシンガーソングライターに出会い、自分の想いを伝えることの素晴らしさを学んだ。作詞、作曲をすべて自分で行い表現している姿を見て、「日本語による日本人の感性の表現が大切」と感じ約10カ月かけて海老名に伝わる「尼の泣き水」を創作モノオペラとして完成させた。「海外もののマネではない。日本人らしさを出せた作品になっています。良いものを世の中へ広めていきたい」
○…公演への協賛を募るため、50社以上の社長に願いを込めた手紙を送った。その中で大手電子機器メーカー・京セラの創業者、稲森和夫氏など日本を代表する人物に出会うことも。「熱意は必ず伝わるものだと実感しました。音楽を通じて人を喜ばせ、感動させる。そんな存在になっていきたい」と力強く語る。
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