1945年(昭和20年)8月15日の終戦から、今年で70年の節目を迎えるにあたり、海老名の郷土資料館「温故館」(国分南1-6-36【電話】046・233・4028)で企画展「戦地からの手紙〜故郷海老名への思い〜」が行われている。
9日には解説も
8月16日(日)までの期間、連日午前9時から午後5時15分まで開催されているこの展示は入場無料。市民から寄贈された「軍事郵便」と呼ばれる手紙や、同館所蔵の資料などを基に、戦地に赴いて行った地元の兵士が「”故郷・海老名”や自身の家族にどのような思いを寄せ行動していたか?」を来場者と共に考える主旨となっている。特に今回は、初の試みとして国分南から衛生兵として従軍した石井重夫氏(当時20歳)が、実家に充てた手紙やハガキを中心に内容を構成。8月9日(日)には、こうした展示物について詳しい解説を聞く事ができる館内ガイドツアー的な企画も行われる。(午前10時からと午後2時からの2回、事前申込不要)。
同館スタッフは「石井氏の手紙には、兵士の等身大の気持ちが素直な言葉で表されています。こうした貴重な資料を通じ、地元(海老名)における『戦後70年』を改めて振り返り、平和の大切さを再確認する場として、市民の方々に利用してもらえれば」と話し、多くの参加を呼び掛けている。
「広がり」市内各所へ
また海老名市では同様の事業として「平和を語り継ぐパネル展」を市役所1階のエントランスホールで実施しているほか、文化会館で8月15日(土)に開かれる「平和のつどい」では、平和を願う市民が一堂に会し、交流を図る。
さらに、国分寺台在住の元高校教諭・亀井博さん=今号・人物風土記=が、教師時代に生徒を連れて頻繁に訪れた広島で感銘を受けた「原爆に被爆した一人の少女の日記」をまとめた本を上梓。戦後70年を機に、官民が一体となり、市民に今一度「平和とは?」「戦争とは?」などを問う取り組みが、市内各所で広がりをみせている。
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