厚木駅近くの「河の手ギャラリー」(飯島廣代表)で6月28日(水)午後1時半から、能楽師を招いた催し「能を知るたのしみ」が開かれる。入場料1300円。
これは、高尚で敷居の高いイメージがある「能」を身近に感じてもらおうと実施されるもので、7月17日(月・祝)に横浜能楽堂で開かれる「よこはま能の会」に先駆け勉強会として行われる。同ギャラリーでの開催は今回2回目で、3年ぶりとなる。
当日は、観世流能楽師として都内を拠点に活動している加藤眞悟さん(58歳・横浜市在住)が実際に能舞台の衣装を身に付けて舞うデモンストレーションのほか、結婚式でも耳にする「高砂(たかさご)」をともに謡ったり、演目「鵜飼」「二人静」を学ぶことができる。
能一筋で38年
加藤さんが能と出会うきっかけとなったのは、大学の能楽サークル。3年生の時に初めて能の舞台を目の当たりにし、その様式的な美しさに感動を覚えたという。「自分も一つひとつのしぐさに気持ちと力全てを込めて演じてみたい」と、同サークルに所属し稽古に励んだ。
卒業後は能楽師の世界に飛び込み、以来梅若万三郎氏に師事。神や霊、鬼などの多様な役を演じる「シテ方」の名手として国立能楽堂などで活躍するほか、海外公演にも参加しローマ法王の前で舞ったこともあるほどの腕前だ。こうした長年の功績が認められ、2014年には重要無形文化財能楽の保持者に。「眞謡会」を主宰し謡と舞の指導にあたる現在も、師匠の稽古につき学び続けており、廃曲を復活させる復曲活動にも力を入れている。
イベントの予約・問合せは河の手ギャラリー【電話】046・235・8446へ。
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