「大事MANブラザーズバンド」の元ボーカル 立川 俊之さん 44歳
若手の登竜門を座間に
○…「負けない事 投げ出さない事 逃げ出さない事 信じ抜く事 駄目になりそうな時 それが一番大事」。誰しも1度は口ずさんだことがあるだろう。1986年に結成された「大事MANブラザーズバンド」(96年解散)が91年にリリースした「それが大事」の一節だ。「誰でも分かる直球の歌詞」が受け入れられ、この曲は180万枚を超すメガヒットとなった。あれから19年が経った今も「大事MANブラザーズオーケストラ」のボーカルとして音楽活動を続けている。
○…座間市との縁は3年前から。市内にマンションを借り、そこで楽曲制作などを行ってきた。住まいは都内だが音楽制作のために座間へ来る。状況によっては2週間以上も座間に滞在することもあるという。「ずっと都会暮らしなので自然豊かで生活しやすい座間は魅力的」と話し「座間は第2の故郷」だ。
○…現在、自身の音楽活動よりも後進の育成や地域貢献に力を入れる。若いバンドのプロデュースを買って出て、提供する楽曲の制作も座間で行う。一方で中学生への音楽指導も15年以上続けている。「40代も半ばにさしかかり、世の中に貢献したいという思いが強くなった。己の力の誇示はどうでもいい」。そうした思いは座間にも向けられる。「ジャンルや人種などを問わず、アマチュアバンドが輝けるライブを座間キャンプなどでやったら面白いのではないか」「それがいつか若手アーティストの登竜門と呼ばれるような音楽イベントになって座間に根付いたらいいですね」。構想段階だが目は真剣そのものだ。
○…今年はデビュー20周年の節目。「今年も自然体でいきます。音楽を志す人たちへのサポートや子どもたちへの音楽指導などを続けながら、少しでも日本の文化に貢献できればうれしい」。ボーカルの枠にとらわれない音楽活動の幅はますます広がりを見せている。座間で過ごす時間も増えそうだ。
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